どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美@Bunkamura』なのだ

2015年05月01日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<クレープリー ティ・ロランド>でランチをしたぼくらわ すぐ近くのBunkamuraに移動して6月28日まで開催している<ボッティチェリ フィレンツェの富と美>を見たのだ



ぼくの期になった作品をちょっとご紹介するのだ

5月6日までの展示サンドロ・ボッティチェリの作品<聖母子と洗礼者聖ヨハネ>なのだ


展示していた中で 1番良かったし 上品で素晴らしいのだ

トンド(円形)の作品で3Dのように浮き上がってくるような感じがあったのだ


サンドロ・ボッティチェリ(工房)の作品<ヴィーナス>なのだ


「ヴィーナスの誕生」からヴィーナスのみを取り出して 黒い背景の中に描かれているのだ

近づかないと分からないけど うすくて透けているベール?をまとっていて美しいのだ でも 黒い背景の影響か 肌の色の違いか 輪郭線の影響か わからないけど 顔だけが浮き上がって見えちゃうのが 気になるのだ


フランチェスコ・ボッティチーニが描いた<幼児イエスを礼拝する聖母>なのだ

聖母わ 少し微笑みを浮かべて 幼子イエスに礼拝してるけど イエスわ そっぽを向いて口元に指を置いて 興味のない表情をしているのわ 興味深いのだ

この聖母わ すごく美しくて ぼくらわ 見惚れてしまったのだ ただ この作品のポストカードわ 売ってなくて残念だったのだ


工房作なども含めて ボッティチェリの作品が17点も展示しているなんて それだけで すごいことだし そのうち14点わ 日本初公開なので ルネサンスの作品が好きな方わ 見に行かないと 後悔すると思うのだ

希少性からいって この展覧会わ 年間ベスト10の候補に入る素晴らしい展覧会だと思うのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

Bunkamura <ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美> 6月28日(日)まで

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_botticelli/

公式サイト
http://botticelli2015.jp/index.html

作品リスト
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_botticelli/botticelli_list.pdf




展示構成

序章 富の源泉 フィオーリ金貨

第1章 ボッティチェリの時代のフィレンツェ-繁栄する金融業と商業

第2章 旅と交易 拡大する世界

第3章 富めるフィレンツェ

第4章 フィレンツェにおける愛と結婚

第5章 銀行家と芸術家

第6章 メディチ家の凋落とボッティチェリの変容

ボッティチェリの作品は工房も含め17点も展示しており、他に、絵画、工芸品など約80点を展示していました。ちなみに、ボッティチェリは、「小さな樽」という意味で、樽のように太った兄とあだ名に由来する説があるそうです。


気になった作品

13.サンドロ・ボッティチェリ ケルビム伴う聖母子


解説の一部には、こう書かれています。
『額縁の内側に赤地の部分が施された金貨の模様が、両替商組合の紋章を連想させることから、同組合の本部のための作品と考えられる。』

たくさんの天使の中から現れたような聖母子、キリストはぽっちゃりめで可愛く、マリアは幼い印象を受ける。


28.ジェンティーレ・ダ・ファビリアーノ バーリの聖ニコラウスの奇跡(クアラテージ多翼祭壇画)

人魚?(セイレーン?)に襲われそうな船を、聖ニコラウスが宙を飛び助けに来ている場面が描かれている。前に<聖ニコラウスの奇跡>を見た時には、沈没する船を助ける場面だったので、人魚も描かれていたのが、インパクトを受けた。


37.サンドロ・ボッティチェリ 受胎告知


大天使ガブリエルがマリアへ受胎告知する場面が描かれ、左の柱の奥の風景には、大天使ラファエルが魔除けの魚を持った少年トビアスの手を引く姿も小さく描かれていた。

2つの異なる場面を描いているものって、私の記憶にないような・・・?まだ、この時は、優美な感じを受けない。


42.フラ・アンジェリコ 聖母マリアの埋葬

43.フラ・アンジェリコ 聖母マリアの結婚


祭壇画下部の小さな作品だが、フラ・アンジェリコの作品を初めて見ました。こんなことを言ったら、馬鹿にされるのでしょうけど、マンガの『チェーザレ』の一場面を見ているように感じました・・・。


54.サンドロ・ボッテイチェリ(帰属) 聖母子と二人の天使

聖母は優美だと思いますが、ただ、キリストと上に描かれている天使は、少し下手な感じに思える。あと、左下にはメディチ家の紋章を暗示させる6つの球がありました。


55.サンドロ・ボッティチェリ 回廊の聖母


解説には、こう書かれています。
『ルネサンスらしい遠近法で描かれた建築物を背にした聖母が暖かでうちとけた雰囲気の中で、欄干の上に立つわが子を抱きしめている。チマーザ(頂上部)には、精霊を表す鳩が描かれており、額縁はオリジナルのものである。本作は個人の礼拝用に作られた寝室用の調度品の好例である。』

大変優美な聖母子像で、マリアの青いマント(外套)の内側の服の赤がキレイでしたし、キリストのピンクの服も印象に残る。似ているだけかもしれませんが、<ウフィツィ美術館展>でも、展示していたような・・・?ただ、今回とタイトルが違っていた。

※追記

調べてみたのですが、『ロッジャ』とは、回廊という意味だそうで、この作品と<ロッジャの聖母>は同じ作品です。


56.サンドロ・ボッティチェリ 聖母子と二人の天使、洗礼者ヨハネ



57.サンドロ・ボッティチェリ 聖母子と二人の天使


色の塗り方とかはいいと思うのだが、なんとなくだが、洗練された感じがしない・・・?


61.サンドロ・ボッティチェリ 聖母子と洗礼者聖ヨハネ ※5月6日まで展示


解説には、こう書かれています。
『両端をバラ垣で閉ざされた草地で聖母が自らの衣の裾の上に横たわる幼子を礼拝している。画面下方には、新約聖書「聖母マリア頌歌」から引用がある。壮麗な金色の額縁は、当時の彩色の跡が残っており、ボッティチェリと協力関係にあったジュリアーノ・ダ・マイアーノの作とされている。ボッティチェリは人物のかたちをカーブで作ることで、円形を強調している。』


62.サンドロ・ボッティチェリ 受胎告知


大きなフレスコ画で、劇的な場面。人物が彫刻のようにかたさを感じるような・・・?だが、細部まで詳細に描かれて美しい。薄くなって見えづらいが、天使のいる左の扉から聖母に向かって、何本も光が走っていた。


78.サンドロ・ボッティチェリと工房 聖母子と6人の天使


解説には、こう書かれています。
『左右の天使は茨の冠、釘、海綿、槍といった受難の象徴を手にしており、その奥の天使たちは、天蓋を支えている。構図は遠景に収まるように考案され、ピラミッド型の人物配置、引き伸ばされた人体、そして天使の持つ受難を象徴する道具に本作の特徴がある。正方形の金の額は20世紀に付け足されたものである。』


81.サンドロ・ボッティチェリ(工房) ヴィーナス


解説には、こう書かれています。
『本作はボッティチェリの代表作≪ヴィーナスの誕生≫からヴィーナスのみが取り出されている。1480年代に制作されたこれらの女性の裸体像は、ロレンツォ・デ・メディチの治世の絶頂期と神話画ジャンルの最高の到達点を象徴している。しかし、この種の作品は、サヴォナローラが説く正統な信仰、慎み深さに対立する冒涜的で享楽的な社会を体現するものだった。』

※参考として<ヴィーナスの誕生>を載せます。(クリックすると拡大します。)



去年に続き、今年もたくさんのボッティチェリの作品を見れたことは、幸せなことで、稀有な体験だったと思います。

私は2005年から美術館巡りを始めましたが、ボッティチェリの作品は、去年<ウフィツィ美術館展>を抜かせば、4~5点ほどしか見てないですし、今回は、イタリア政府の「門外不出リスト」に登録されている<聖母子と洗礼者聖ヨハネ>も5月6日までですが、ご覧になれますし、オススメだと思いますよ。

ちなみに、来年もボッティチェリの作品が見れるそうで、1月16日~4月3日の期間、東京都美術館で<ボッティチェリ展>が開催するそうですよ!!


今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。



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