どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『没後70年 吉田博展@東京都美術館』なのだ

2021年02月15日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京都美術館で 3月28日まで開催している<没後70年 吉田博展>を見たのだ



ぼくらわ 吉田博が関連する展覧会って 2009年2017年に見たことがあって 今回もまた見たいなぁ~って思って見に来たのだ


ぼくが気になった作品なのだ

<瀬戸内海集>の6点が横一列に展示していて見比べが出来るのだ

<帆船 朝>なのだ


<帆船 午前>なのだ


<帆船 午後>なのだ


<帆船 霧>なのだ


<帆船 夕>なのだ


<帆船 夜>なのだ


解説には、こう書かれているのだ
『渡邊庄三郎のもとで制作し、関東大震災で版本のすべての作品の大半が失われた《帆船》の私家版(しかばん)バージョン。サイズをやや広げて時間のヴァリエーションを増やしながらも、渡邊版より色の明度や彩度の幅を狭め、色調や光の微妙な違いで勝負を挑むようである。』

6点見比べて思ったのわ 海の色が澄んでいる<帆船 午前>や 茜色に染まり帆船がシルエットになる<帆船 夕>と あと 青い闇が美しい<帆船 夜>の3点が良かったのだ


他にも<神樂坂通 雨後の夜>や <山中湖>も良かったのだ

<神樂坂通 雨後の夜>なのだ


<山中湖>なのだ



4年ぶりくらいに吉田博の木版画作品をたくさん見たけど やっぱり良かったのだ

まだ会期わ たっぷりあるし 事前予約不要で ふらりと見に行けるのがいいし オススメだと思うのだ


ここからわ えこうの感想なのだ

東京都美術館 <没後70年 吉田博展> 3月28日(日)まで

https://www.tobikan.jp/exhibition/2020_yoshidahiroshi.html

公式サイト
https://yoshida-exhn.jp/

作品リスト
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2021/yoshidahiroshi_worklist.pdf




展示構成

プロローグ

第1章 それはアメリカから始まった

第2章 奇跡の1926年

第3章 特大版の挑戦

第4章 富士を描く

第5章 東京を描く

第6章 親密な景色:人や花鳥へのまなざし

第7章 日本各地の風景Ⅰ 1926-1930

第8章 印度と東南アジア

第9章 日本各地の景色Ⅱ 1933-1935

第10章 外地を描く、大陸を描く

第11章 日本各地の景色Ⅲ 1937-1941

エピローグ

吉田博は、初めは洋画を描いており、49歳から木版画を初め、西洋画の微妙な陰影を版画で表現しようという前代未聞の挑戦をしたそうです。

展示している作品はほぼ木版画で、展示替えも含めると194点を展示予定、他にも、写生帖や版木、水彩などもありました。(※40点強は展示替えあり。)


気になった作品

特別出品 新月

第1回文展で三等賞となり、文部省買い上げとなった水彩の作品。

松が生えている高台から海岸沿いの村を描いており、空気感や、海の青(水色?)が良く幻想的。写生帖などのスケッチから銚子に取材したものと考えられるそうです。


13.レニヤ山


レニヤ山は、アメリカ西部ワシントン州にある高峰で、裾野まであらわにした優美な姿で知られ、シアトル周辺の日系人から「タコマ富士」と呼ばれているそうです。

太陽の光が当たり、うすい赤紫っぽい色に染まるレニヤ山、一方、湖に映るレニヤ山は寒々とした雪と青のレニヤ山となっているのが印象に残った。

あと、中景に咲く花の紫がいい。


20.アゼンスの古跡
21.アゼンスの古跡 夜

ギリシャの遺跡?で異なる時間帯の作品を見比べが出来る。

no.20は朝日?に照らされた大地や神殿が赤みがかかっていて、夜のno.21は青白い神殿と群青(藍色?)の空や、遠景の大地で生活をしている家々の灯がキレイだった。

この作品が展示していたのは2章で、他にも2点、異なる時間の作品があり見比べが出来る。


25.劔山の朝


朝日が当たり剣岳の頂が赤く(ピンク)染まり、神様が降りてきたかのようで神秘的。


37.光る海


海景の連作を代表する「瀬戸内海集(全9点)」の第1作。

空がほんのりと茜色に色づき、海は夕日に照らされ一筋の光の道が出来てキラキラと輝く。あと、海の色が遠景へと向かっていくにつれて、グラデーションになっているのと、ピンクがかっているのがいい。


67.亀井戸


亀戸天神の太鼓橋と藤棚が描かれていて美しい、この作品は88回も摺りを重ねているそうです。


73.中里之雪

白と黒のみの版画で、もっさりした湿度のある雪が版画でなくて、本物の雪を付けたかのように思える作品で、建物や木々も遠景に行くにしたがって、黒が薄くなっていくのもリアルで良かった。


77.上野公園


満開の桜越しの五重の塔。載せた画像が悪いので、分かりづらいかもしれないが、桜の色がグラデーションのため立体的に見える?


128.フワテプールシクリア


解説の一部には、こう書かれています。
『イスラム建築の精緻なアラベスクから滲む光とその乱反射を表すために淡い同系色を幾度も塗り重ね写生を超えた幻想的な異空間を現出させている。』


140.タジマハルの朝霧 第五
141.タジマハルの夜 第六

画像は、<タジマハルの朝霧 第五>です。


こちらの2点も同じの構図で、時間帯のみ違う作品で見比べが出来る。

載せた画像の朝霧の方は、タージマハルが神殿に見えて、画像が載せてないが、夜の方は、暗いからか、墓廟に思えた。


181.陽明門


亀井戸を超える96回もの摺りを繰り返した作品。


194.農家

最後の木版画で戦後手掛けた唯一の新作。

農家の土間で、食事の準備をしている風景。戦争などを経験してきたので、最後は長閑な作品を残したかったのかなぁ~。と思った。


チラシの画像も載せます。(クリックすると大きな画像で見れます)
 


吉田博の展覧会は2017年にも見ているので、今回はパスしようか迷っていたのですが、見に行って良かった。

瀬戸内海集の私家版の見比べや、国内の風景、海外の風景、様々な木版画が見れましたし、どるちの方でも書いてますが、予約不要で気軽に見に行けるので、オススメだと思いますよ。


この後わ 恵比寿駅に移動して<アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ 恵比寿店でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ



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