土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

No.50「勾玉」

2009-03-18 21:50:56 | 詩歌(創作)

或る時星が流れてた 
地の名の海を目指してた 

あと少し 
なのに宇宙が振って来て 
突然星は真っ二つ 

分かれた二つは右左 
流れて見えなくなってった 


地に降りた石はすくすくと 
沈んだ石は眠ってた 

或る日波があらわれて 
石はようやく流れ着く 

とたん磁力が働いて 

割れた二つは気がついた 
欠けた相手に気がついた 

曲がった自分に気がついた 



2009.3.18 ?(猫目)

※「曲がる」本来の状態でなくなる。