おとぎのお家と青い鳥

本ブログでは、主に人間が本来持つべき愛や優しさ、温もり、友情、勇気などをエンターテイメントの世界を通じて訴えていきます。

~青春うたものがたりシリーズ 5 ~「生きる力」 7

2009-02-18 22:27:42 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

音譜本作品、~青春うたものがたりシリーズ~「生きる力」は、私の妻が三十八歳という若さで癌(乳がん)にかかり、その癌というとてつもない巨悪な病魔と戦う現実の姿を、ほとんど実話に近い形で書いているものです。それだけに、本作品が本当に人の生きることや命の大切さの意味を訴えているのを、よくみなさんにご理解していただいているのか、本作品が、小説や音楽、ドラマetcのジャンルを越えて、今凄い多くのみなさんに読まれていることがわかりました。本作品、~青春うたものがたりシリーズ~「生きる力」が、何故?そんなに人の心を魅了し感動を与えるのか!ぜひあなた自身もその目とその心で直接確かめてみてください。


淋しいからって 目をそらさずに
悲しいからって 泣くのをやめて
勇気を持って 自分の信じた道を歩いてごらん
きっと明日は 笑顔の自分に会えるはずだから
苦しいからって 逃げ出さないで
疲れたからって 休むのをやめて
希望を抱いて 自分の信じたことをやって(挑戦)てごらん
きっと明日は 幸せの自分に会えるはずだから
だってそれが人間だから だってそれが生きている証だから


1

(七)

妻の愛美は、担当看護師の平野ひなたの指示に従って、病室のベッドで手術用の肌着に着替えると、手術室に向かうための搬送ベッドに移った。

そして、平野ひなたと木内葵看護師が用意した、入院患者を搬送するためにベッドに仰向けになって寝かせられ、保温用の毛布を全身に掛けられると、手術室に向かうために廊下の中央にあるエレベーターに向かった。

愛美の部屋がある八階のエレベーターがある前まで来ると、何故か?平野看護師に「ご主人は、ここまで結構ですので、後は病室で待っていてください・・・」と言われた。

その平野看護師の言葉を不自然に思い、その訳を尋ねると、彼女の回答は「病院の規則ですので・・・」と、いうものだった。

そう言われると、今自分が平野看護師の言葉に何か反論でもして、愛美の手術の直前に何かトラブルにでもなり、すぐに“それこそ支障でも出たら大変なことになる・・・”という思いが脳裏の隅を駆け巡ったために、その件についてそれ以上何かを彼女に聞くことはなかった。

そして、その場は素直に彼女の言葉に従った。

そんな緊迫した中で、エレベーターのドアが閉まる直前まで愛美が笑顔を見せて、エレベーターのドアが閉まると同時に、彼女の「じゃあいってくるからね・・・」という言葉が、かなり拓也の緊張感をほぐしてくれた。

だがそれとは逆に、エレベーターのドアが閉まったとたん、独りエレベーターの前に取り残されたという寂しさもあったのだろうが、もしかしたらこれが愛美と生きて会えるのは最後になるのではないかという思いが、急に彼女の姿が目の前から消えたとたんいっぺんに募って来て、拓也の目頭は自然に涙でいっぱいになっていった。

でもひとつ救いだったのは、やはり大東医大病院の理事兼教授の紹介ということもあり、今日の愛美の手術を担当してくれるのが、当初の診療時の担当医から、数多くの週刊誌などで日本全国の病院の中でも100人の中に入る名医と紹介され、“神の手”と呼ばれる大東医大病院きっての癌の手術の名医である山中大輔医師が担当してくれることだった。

それは、愛美の大きな精神的な支えにもなったが、拓也自信の大きな心の支えにもなっていた。

拓也は、愛美の父親である荒井新三郎や実家の父母や姉たちに愛美の手術の一通りの経過についての報告が終わると、彼女の病室でテレビを見たり読書をしたりして時間をつぶしていた。

だが、どうしても彼女の手術のことが気になって落ち着かないこともあり、まだ彼女の手術が終わる時間までは四時間以上もあったこともあり、近くにある新宿公園などに出掛けて気晴らしをすることにした。

ただ、愛美の手術が終わる予定の時間の二時間以上も前に病室に戻ると、彼女の担当看護師である平野ひなたが、かなりそわそわしながら落ち着かない様子で待っていた。
「大沢さん、奥さん手術中だというのに、病室にいないでどこに行っていたのですか?」

「奥さんの手術を担当した山中先生が、大至急きてくださいと呼んでいますよ・・・」


平野看護師のその言葉を聞いた瞬間、あまりにも突然のまったく予測もしていなかった出来事に、これまで拓也は一度も感じたことがない大きな不安に襲われた。



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第7話「青い目の少女」

大翔くんの「君は、いつもどうして窓の中から公園を眺めているだけで、みんなと一緒に公園に来て遊ばないの?」という言葉に、とつぜん寂しそうな表情を見せて、口を閉ざしてしまったナナちゃん(青い目の女の子)でしたが、どうしても大翔くんはその理由が知りたかったので、彼女が困っているのを分かっていながら、なんども彼女にその理由を繰り返して尋ねてみました。

そんな大翔くんの気遣いが通じたのか、やがて青い目の女の子は再び口を開き、その理由を話し始めました。

「実は、私・・・生まれつきの重度な下半身が麻痺する病気のために、ずっと両足が使えずに車椅子生活なの・・・」

「じゃあ、近所の人が言っていたことは、本当だったんだ。」

「それに、私にはパパがママと別れていないから、ママが仕事で出かけているときには、いつもこうやって窓から公園や空の景色を眺めながら、神様に“一日でいいから私に自分の両足で歩ける時間をください・・・”と、お願いしていたの。」

そんなナナちゃんの話を聞いて、いつしか大翔くんは彼女の“自分の両足で歩いてみたい・・・”という夢を、なんとか叶えてあげたいと思うようになっていました。





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