茂原学習塾・予備校塾長日記(誠心学院予備校)

塾・予備校の出来事や内容紹介。
成績の上げ方、日ごろの心構えを
分かりやすく記事にしています。

あまりにユニークな借金の「取り立て屋」が話題に…スペイン

2010年02月24日 | 情報
この経済不況で世界中が影響を受けましたが、もちろん欧州も例外ではありません。

失業率が19.3%にも上ったスペインでは、現在400万人が無職と言われています。求職が非常に難しい中、逆にうなぎ登りの人気ビジネスがあるのですが、それは借金の取り立てだそうです。

スペインで、かなり変った取り立て屋がいるとして、大きな話題を集めていました。

日本でも借金の取り立てと言うと、およそまともではない怖いイメージがありますが、なんと「El COBRADOR DEL FRAC」という会社ではシルクハットにタキシードを着こんだ男性が送られてくるのです。

さて、彼らが何をするかと言うと、黙ってデートやレストランまでついてきて恥をかかせると言うものです。あるいはスーパーヒーローの格好をした恰幅のいい男性たちが、経済的に困難なあなたのために寄付してくれるよう、近所の家をまわると言うものです。

要は、債権者に恥を大いにかかせて借金を取り立てるというわけです。この会社のマネージャーによると「スペイン人は精神的にマッチョで、自分の失敗に対して注目を浴びるのが嫌い」と言う気質なのだそうです。

もちろんこういった手段は全く新しいわけではなく、マドリード大学・社会学部のJuan Diez Nicolas教授によると、中世の時代から公共で辱めることを威圧として行っていたようです。

スペインでは借金の返済に関して法律がゆるく、請求に関して95日も猶予を与えたり、、また裁判所でも未払いの案件は優先順位が低く、借り手を裁判所に出廷させるまでに3年もかかることがあると言います。

政府と司法システムの動きがないことで、特に不況下においては踏み倒せると考える人々が増加します。そして踏み倒されたために潰れていくビジネスもあるため、そういう人々を救う意味もあるとのことです。

世間体を気にするという点では、日本でも同じように効果的かもしれませんね。

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