女は上書き保存。男はフォルダ保存。

2009年03月01日 16時32分05秒 | 巻二 起居注
2月27日金曜日、
JR仙石線普通電車1626S上りあおば通行き。
僕(今日の一人称は僕にしようかと思うが構わないだろうか?)は陸前原ノ町駅から乗り込んだ。
たしか、一両目、だ。
帰宅ラッシュのため車内は混んでおり、
ドア付近に立つ。

ふと、
その僕の隣に男女二人組。
僕に背を向けているため顔は見えないが、
女性はなかなかの美人で、スタイルもよい。
一方の男の方は、
メガネをかけた大学生風。
いずれも20歳そこそこか。

別に聞きたい訳じゃないが、
嫌でも会話が耳に入ってきた。

どうやら、その女性はタバコの匂いが嫌で、
付き合っていた男が喫煙者で、
でもタバコが嫌とは言えなくて、
結局理由を言わず別れを切り出したという。

なるほど。どうやら、この一緒にいるメガネ男子は恋人ではないようだ。
友人関係というか、女の恋愛話を聞いてあげてる感じか。

で、そのメガネが言うには、
「そこは理由言った方がいいんじゃない?」と。
そりゃそうだな。相手がある種気の毒だ。

さらにメガネが言う。
「オトコは、相手に嫌われないようにするもの。
 で、オンナは、相手に好かれようとするものだよ。」

…Σ(゜Д゜;)

おぬし、やりおるな。哲学者かおまいは。
蓋し、名言なり。

それでは終わらなかった。

---------- キリトリ -----------

電車はいつものように5分程度の旅程を難なく終え、
いつもの速度で仙台駅9番ホームに滑り込む。
やれやれ、金曜日だしこれから飲みにでも行くのか。
いいな。若者たちは。
…そう思って、その場を離れ電車から降りようと歩み始めた瞬間だった。

メガネ男子の声。
「女は上書き保存、男はフォルダ保存、っていうじゃん」

こんなところでかの名言に接するとは、
あまりの不意打ちにあわてて僕はエスカレータを駆け上がった。
そう、いつものスピードであるが、
心なしか比較的早足でさ。

---------- キリトリ -----------

「女の恋は上書き保存、男の恋はフォルダ保存」という警句
本当に一青窈さんの生み出したものかどうか、
実際のところは寡聞にして知らぬ。

知らぬ、が、
ことほど左様に男女の心理模様を言い当てているアフォリズムが他にあるだろうか?
少なくとも、男の僕にとって、
それは実感こもった言葉ではある。
他の男性や、
ましてや(僕にはその立場にたった経験がない)女性にとっては、どうか?
んなことは知りません。
でも、最大公約数的に言い当ててると思うな。

---------- キリトリ -----------

メガネ男子の言葉を聞いた僕は、
とっさにこうつぶやいた。
「一青窈かよ」

…公共の場での独り言には十分気をつけましょう。

---------- キリトリ -----------

蛇足話。
かの女、
メガネ男子の格言を聞いてこう切り返しておった。

「女は上書き保存、男はフォルダ保存、っていうじゃん」
「それインターネット??」
インターネッツってwww
いやせめて、「パソコン(のフォルダの話)?」とかって言ってくれよ。
おまえ天然って言われね?


おまえらに、永劫の幸あらんことを。
僕から、あらん限りの憧憬を込めて祈ります。

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