田宮 俊作「伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々」

2009年02月28日 18時41分24秒 | 巻四 模型・ミリタリー
自筆?サインつきの希少品ですっ(笑)

当ブログ公認特別行動隊アインザッツグルッペンまるせいゆ軍曹が
東京は新橋のあそこにて入手してきました。
栄誉をたたえクリミアシールドを授けよう。

伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫)
田宮 俊作
文藝春秋

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以前もどっかで書いた気がするが、
朱厚照の模型遍歴。

小学校低学年。駄菓子屋で売ってる100円程度の合体プラモにはまる。

そして、世はスーパーカーブーム。
千厩町にもカウンタックがドサ回りしてきた時代だ。
1/24の車に熱中。
それこそ、カウンタックとかランチアストラトスとか。
並行的に、ニチモの軍艦にも寄り道。
陸奥とか信濃とか。

小学5年、ガンプラ(当時はこんな言い方なかった)のファーストインパクト。
ハマっていたのはほぼ1年間ちょい程度だと思うが、
作った数は尋常じゃない。
リリースされてたものは大方手にした。
「積んだ」じゃなく「形にした」ってのが、今から比べると偉いよな。

小学6年ごろ、なぜかタミヤの戦車模型熱が。
俺が発信源で、学校のガンプラブームに戦車ブームを食い込ませた。

中学2年くらいになると、マイ模型ブームも一段落。
部活だの、受験だの、そして色気づく年頃だ。
プラモなんてガキの遊びだ、と。

出戻りは大学生になり、憧れの物欲の街(笑)仙台に越してから。
ちょこちょこ戦車に手を出した。
しかし長続きはせず。
なんつーか、童貞ドクオの余裕のなさだろうね。

第二次出戻り(第三次模型ブーム)は、
30歳も目前のころ。
きっかけはプレステの「ギレンの野望」。
そこからガンプラへ。
MGとかHGとか、新鮮。
そこでやめればいいものを、
勢いあまってまたもや戦車道へ。
そこそこ小金持ってる社会人がそんなことになったら、こうなる罠。
費やした小遣い数知れず。
模型の箱に埋もれて(完成品、ではない)日々暮らす。

---------- キリトリ -----------

そんななかで、
少なくとも俺の戦車模型人生を形成してくれたのは
まぎれもなく「田宮模型」「タミヤ」だ。

で、やっと本書の話に到達するわけだが、
二代目社長(イメージとしては唐の太宗?)田宮俊作氏の回想物語。
プロジェクトXのネタ風? 一度も観たことないケド。
零細な町工場から「世界のタミヤ」への成長物語だ。
本人の記述を全部信用することの適否は別にしても、
俊作氏がいなければ今のタミヤがなかったであろうことは察しがつく。
つまりは、
今の戦車模型道まっしぐらな俺が存在しなかったであろうことも、同様。

ほほう、と思ったのは、
熱心な田宮信者のフランス人「マーク君」。
タミヤ好きが高じて入社し設計を担当させてもらい、
そして出来たのがルクレールだと。
その後のタミヤの、フランスモノへの傾倒も、
なんとなく納得した。俺の勘ぐりかも知らんが。
こういう裏話は、素直に楽しい。

---------- キリトリ -----------

で、現在の俺。
タミヤよりは、ドラゴンの戦車模型に好意を感じてたりする。

最近はちょっと落ちついてきたものの、
これでもかというリリースラッシュ。
これは、質の低下やバラつきを伴うという批判もあるが、
それでも買う側にモチベーションを保たせ続けるのは偉い。

パーツのディティールにしても、密度感は目を見張る。
これとて、「モノによっては全然正確じゃないじゃん」という批判を踏まえたうえで、
それでもあの貪欲なまでの「どうですかコレ」的勢いは評価したい。

今のタミヤは、
少なくとも戦車模型に関して言えば、
残念ながら「勢い」をあまり感じられない。
確かに、数多くリリースすればいいってもんでもない。
しかし、少なからぬ「新発売」商品が、
数十年前のキットの焼き直しである事実は、
会社としての体力を心配させるのに十分だ。

ドラゴンとは違う方向性であること自体は、別にいいんだけどね。
「作りやすさ」重視ってのも、決して悪いことではないんだけどね。
そもそもプラモデルが、昔のような「子供の一大趣味」ではない時代なんだけどね。

タミヤ信者でも、アンチタミヤでもない。
ドラゴン信者でも、アンチドラゴンでもない。
そして、ちょっとだけ、
タミヤにはがんばってほしいと思うぞマジで。

…と言いつつ、なかなかお布施出来ないんだけどな(ノ´∀`*)

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