鈴木宗男・佐藤優「反省 私たちはなぜ失敗したのか?」

2007年07月08日 22時16分45秒 | 巻十六 読書感想
最近、
国策捜査という言葉も
だいぶ一般的になってきたのではないか。
そんな嵐に見舞われた両名の
自責と自戒の書。なわけはない。

反省 私たちはなぜ失敗したのか?
鈴木宗男
佐藤優


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内容の大部分は、言ってしまえば外務省の暴露話。
外務官僚に切られた結果「牢獄行き」となった二人の発言だけに、
まあ片方だけの言い分ではある。
それに、妙にこの二人誉めあっていて少々気持ち悪い。

そういう点は差し引いても、
十分に面白い本だった。

役人には4タイプあって、
「能力があり意欲もある」
「能力はあるが意欲がない」
「能力がないが意欲はある」
「能力がなく意欲もない」

…という話。
最悪なのは「能力がないのに意欲だけある奴」。

なるほどねえ(笑)
あたしゃどっちもないから、
せめて下手な意欲は持たないようにしよう。

---------- キリトリ -----------

詳しくは書かないが、
恐るべき行状とか、役人にとっての「常識」的な姿が
ほぼ全部実名で記述というのが凄い。
全部事実に近いから、
反論も来ないだろうということなのか?
実名+顔写真付だからなあ。
自分の親父がオムツプレーしてたって解ったら
こりゃショックだ罠(笑)

「反省」とは言いつつも、
要は外務官僚に対する反撃の書なんだろう。
鈴木宗男というある意味典型的な強面政治家と、
佐藤優というスパイ大作戦な「怪僧」が語るんだから、
そりゃもうただの反撃で終わる訳はないということか。

この二人、
決して言ってること全てを鵜呑みに出来ないし、
全てに賛同する訳でもないけれど、
これからもなかなか楽しませてくれるんではなかろうか。
頼むからつまらない事でまたブタ箱入りしないでね。ほんと。

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