電気通信事業者協会(TCA)は、2006年1月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。NTTドコモのFOMA契約数が、auのCDMA2000 1x契約数を上回り、国内3G契約数のトップに立った。
携帯電話加入者数は、NTTドコモが13万500人、KDDIが10万7,100人、ボーダフォンが17,600人の純増となり、各社ともに堅調な伸びを示した。なお、KDDIの契約数内訳は、auが22万1,400人の純増、ツーカーが11万4,300人の純減となっており、サービスブランド別では、auが7カ月連続でシェア1位を達成している。
第3世代携帯電話では、ドコモが105万7,800人、auが26万7,200人、ボーダフォンが22万2,800人の純増となった。累計契約数を見ると、ドコモが2,118万6,600人、auが2,085万300人となった。3Gサービスで先行していたauだが、国内シェア50%超のドコモに、遂に首位を明け渡す形となった。
インターネットサービスの利用者は、iモードが12万8,100人、EZwebが13万5,400人の純増を記録。一方、ボーダフォンライブ!は1,800人の純減となった。
PHSサービスでは、ウィルコムが80,200人の純増と、以前として好調をキープ。累計契約数は、ウィルコム沖縄を含めて、373万1,200人となっている。このほか、ドコモは2万8,500人、アステルは1,600人の純減。ドコモのPHSサービスは、1月末に終了時期が明らかにされている。
1月の携帯契約数、3G累計でドコモがauを抜く
ウィルコムが8万増、携帯キャリアの純増数に迫る勢い~1月契約者数
一番のニュースはFOMAがauの3Gの累計数をついに抜いたという点だ。これでauは3GでNo.1という宣伝ができなくなった。auはこのままどんどんDoCoMoに引き離されてしまうのか?auのさらなる巻き返しに期待したい。
携帯電話各社は12月に比べて、1月はかなり落ち込んでいる。DoCoMoは251,000から130,500と前月比48%減、au(KDDI)は184,200から107,100と42%減、ボーダフォンは63,700から17,600と72%大幅減。年末の過剰な値引き販売の反動と見られる。
それに対してウィルコムは88,200から80,200と10%減にとどまっていて、端末をあまり値引きしなくてもあいかわらず順調に売れていると言える。
この結果、ウィルコムはauの背中が大きく見えてきた状態だ。今後さらなる好材料があれば、DoCoMoとauの二強にさらに接近できそうだ。
ウィルコムと対照的に、実に深刻なのはボーダフォンだ。ボーダフォンライブ!端末が先月の28,000から-1,800とついに純減してしまった。ボーダフォンコネクトカードやプリペイド端末で水増ししたか、もしくは解約が増えている結果と見られる。解約率もとても気になるところだ。(個人的には携帯電話貨車には毎月の解約率も発表して欲しい。)
家族通話定額やLOVE定額が好調と伝えられるが、先月の結果からはもう純増を押し上げる効果は薄れてしまったように見える。ボーダフォンの計画ではどんどん純増数を増やさなければならない時期なのだが、ついに失速してしまい、再び純減へのボーダーラインを超えようとしている。
毎月水増しを継続したところで、いつかは息切れするのがわからないのだろうか?これは規模こそ違うが、ライブドアの粉飾決算と同じようなものではないだろうか?ボーダフォンはいつまでユーザーや国民を騙し続けるつものなのだろうか?(ライブドアの時もそうだが、かなり怪しいとは誰もが思っていても、なかなかマスコミはそれを指摘しようとはしないようだ。)
全体的に2月は1月以上に落ち込む可能性が高いので、DoCoMoとauとウィルコムの差がさらに接近する可能性が高くなる。ウィルコムが二強にどれだけ肉迫できるのか楽しみだ。
また、ボーダフォンがさらに落ち込み、純減に逆戻りしてしまうのか、踏みとどまれるのかがとても注目される。このところのボーダフォンは端末の値引きには積極的ではなかったが、今月はもうそんなことは言っていられない状況に追い込まれているだけに、端末の大幅値引きの可能性もあるかもしれない。