久しぶりの青空に加え、暑さも少しブリ返してきて、数日ぶりに夏模様となりましたね。
でも残念なことに、今夜は再び傘マークが予報され、若干憂鬱気味のヒゲ専務ですが、皆さんの地域はいかがですか?
きのう立ち話をしていた農業従事の若者は、もう稲の刈り取りを計画しているようでした。
確かに色づき始めた稲穂が、こうべを垂れ始めていましたよ。
雨に気を取られているうちに、秋がそこまで忍び寄っているのですね。
近々、夏の終わりと秋の到来を告げる、コンバイン疾走風景が見られることでしょう。
さてさて、前々回以来の課題「耐震化についての技術編」をお送りしますね。
地震大国日本に住んでいる限り、地震による揺れに対する技術的耐力の知識は、必ず必要になってきます。
建築確認申請も以前は、風力に対しての耐力計算さえクリアすれば良かったのですが、最近では地震に対する考慮として、壁のバランスをチェックする様になりました。
全体の耐力もさることながら、バランスよく耐力壁を配置して、地震の際に、偏心によるねじれ現象が起きないようにしなければならないと定められています。
住んでいる人の命を守る為に、様々な法的基準をクリアしなければ、家を建ててはいけないのですよね。
でも、自分が今住んでいるお家が、地震に対しての耐力があるかどうかは、どうすれば解るのでしょうか?
簡単な診断法としては、国交省が出している「誰でも出来るわがやの耐震診断」という小雑誌が参考になります。
いわゆるシロート目による判断基準なので、目安程度にしかなりませんが、一度自己診断もしてみるのも良いかも知れませんね。
さてそこで、地震への耐力が不足と判断されたときに耐力アップの為の方法を、少しだけ書いてみます。
最近であれば、金物補強があります。
と言っても、床下や屋根裏に入って怪しい金物を取り付ける、いかがわしいリフォーム屋さんのそれとはもちろん違います。
筋交いや柱を土台に縛り付ける為に取り付ける為の金物です。
しかし。可能であれば外壁の鉄板をはがし、強度のある筋交いを入れ直したり、柱面に構造用合板を貼り付けたりするのが理想的といえるでしょう。
私達がリフォームをする場合、同時に施行する場合が多いのが、この工法による耐震化工事です。
デモ、ここにも注意が必要です。
それは、筋交いを入れる壁の下には必ず基礎がいなければならないし、上には構造材が通っていなければ意味がありません。
地震に対する耐力は、筋交いで強度は出せても、その力を全体に行き渡らせる軸材による「力の流れ」が、とても重要だからです。
筋交いや金物がいっぱいあるから大丈夫・・・では、決してありませんので、お間違えの無いように!
こんな感じで、今回さわりをサラリと書いてみましたが、いかがでしたか?
この世界はとても奥が深いので、又機会を見つけて紹介したいと思います。
お楽しみに。ではまたっ!!