ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

心の葛藤が・・ vol.97

2011年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

な~んとなく梅雨っぽくなってきましたね。

九州南部が梅雨入りしたみたいですが、ここ斐川町はまだ宣言していないとはいえ、梅雨のにおいぷんぷんですけどね。

雨の多いこの山陰地方は、これからしばらくは身体にカビが生えそうな天気が続くんですよ。

あっ、ヒゲ専務の鼻の下にもカビが・・・すいませんヒゲなんですけど!(怒)

ナドナド。。。

本格的な梅雨を前にして、私なりに雨対策を考えてみましたので、もし良ければ参考にしてくださいね。

まず簡単なところでは、樋(とい)の掃除ですよね。

築地松に囲まれた出雲地方のお家では、特に松の葉が樋の中に詰まります。

あの細い針のような葉っぱが絡み合い、雨にも流されず、風にも飛ばされず、しっかりと樋を詰まらせます。

もう一つ樋の中に詰まる葉っぱと言えば、笹の葉、要するに竹の葉っぱです。

先日も竹藪を背負う格好になってしまっているお家で、掃除を少ししてあげましたよ。

特に、一人暮らしの女性であれば、屋根の先端とはいえ高さはそこそこありますからね。

命がけでの雨対策は、強要出来ませんもの。

でも、せっかく軒樋が掃除され流れるようになっても、問題は地面に落ちてから。

軒先を横に走る軒樋(のきどい)を流れる雨水が、上合(じょうご)に集められ、竪樋(たてどい)を伝って地面に落ちてきます。

それを受けるのが、雨水管です。

雨水は、地中にはわせてある雨水管を通って、やがて川に流されていくのですが、もちろんその雨水管が詰まることもあります。

そのため、雨水管の要所要所にはタメマスが設けてあります。

そのマスには、地面に落ちた雨水も入り込むため、泥でマスが詰まってしまうこともあるのです。

地面と平らに設置されたコンクリートの四角い蓋に、取っ手の穴がちょこんと着いているのを見かけたことがあると思います。

最近は、プラスチックの丸いタメマスも有りますが、どちらにしても砂溜まりを兼ねていますので、たまにはそこを開けて、中の泥を掻き出してあげてください。

マスからマスの間の雨水管が詰まったときの掃除口の役目も担っていますので、がんばって点検をしてみてくださいね。

ただ、古いお家では、雨水管自体が設置されて無く、雨水が地表に垂れ流し状態のお家を見かけることがありますが、湿気が残りやすく、建物のためには決してよくありません。

後からでも設置は可能ですから、極力配管に入れて流してやってくださいね。

でも、軒樋や竪樋を工事するのは板金屋さんで、雨水配管を設置するのは水道屋さんです。

お間違えの無いように!

ところで弊社の若手、純平さんが書いた「スタッフブログ」見ましたか?

題名は「震災ボランティア隊 第一クール」となっていて、3回に分けて掲載されています。

宮城県石巻市の小さな漁村に、島根県のボランティア隊の一員として出かけた時の報告をしてくれました。

心の中の葛藤まで、惜しげもなく暴露してくれています。

もしボランティア隊に応募しようとしている人がいればかなり参考になると思います。

是非読んでみてくださいね。

私の友人で、斐川町の社会福祉協議会の職員であるS氏が、純平さんの話を聞きたがっていたそうです。

私の妻は、西工務店の「スタッフブログ」を読んでもらうよう話して置いたからと言っていました。

ついでに、「ヒゲ専務のブログ」も読んでおいてねと言ってくれれば良かったのにと心の隅で思いながら、ぐっと我慢のヒゲ専務でした。

でもっ、こっちがメインであっちがサブで・・・

いやいや、あっちがメインでこっちがサブで・・・

心の葛藤が・・。

では又っ!!


見えない恐怖? vol.96

2011年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝の出社後に事務所窓のブラインドを開けると、外にはのどかな田園風景が広がっていました。

水田には見事に稲の苗が植えられ、田植えの終了を物語っていました。

風の穏やかな水面には出雲地方独特の屋敷松、築地松に囲まれた家々が写り込んでいます。

その上をツバメが気持ちよさそうに行き交う風景は、子供の頃から慣れ親しんできた春の風物詩。

絵筆に覚えがあれば、そのまま画用紙に閉じこめたいと思わせるその光景に、いつも心を癒されていました。

しかし、あの大震災以降様々な事が、少しずつ心に引っかかるようになってきた様に感じています。

穏やかな田園風景を見ていると、悪魔の化身である大津波に飲み込まれる、あの映像の瞬間を思い出す。

渋滞している車を見ると、ぷかぷかと浮かびながら転がり、流されていく惨状を思い出してしまう。

電化による便利さを感じたときに、目に見えない放射能と言うものに対する恐怖を感じてみたりもする。

価値観の変化と言ってもいいのかも知れないが憧れの対象も、以前と以降で明らかに違いを見せているのです。

何かの犠牲の上で成り立つ社会は、決して正規なかたちではないと誰かが叫んでいました。

今の生活を、徐々にではあるが転換させていかなければならないのは当然ではあるものの、その方向性を見誤ることだけは許されないと感じています。

そのために必要な事ってなんだろうと、最近考えてしまいます。

たぶんそれはいろいろな場面で、又いろいろな場所で、様々なことを学び知識を吸収し、自分なりに考えていく事なのかなと思っています。

知らないから仕方がない・・・では済まされない時代なのかなと。

って言うことで、来月5日(日)に「ヒゲ専務のリフォームセミナー」を開催します。

前置き長くて、その割に意味がつながってなかったりして。。。汗!

4月のリフォーム祭りにも、おいで頂いた一部の方には案内を差しあげていました。

その為、今更引き下がれなくなってしまい、見えない恐怖?に背中を押され、予定通りセミナーやります。

詳細は後日詳しくお伝えしますので、お楽しみに。

パナソニック電工の女性講師とともにお送り致しますので、せっかくの日曜日の午前中、約1時間30分という時間を犠牲に出来る方、是非ご応募下さい。

ただし、限定先着15名様です。

40年間という歳月に渡り、この世界に生きてきた私の経験の一部をお伝えしようかなと思っています。

長くこの世界にいるといろんな事を経験するし、良きにつけ悪しきにつけ、様々な事が否応なく見えてしまいます。

ブログでかけない秘話も登場するかも知れませんので、ご期待下さい!

それでは当日、皆様とお会いできることを楽しみにしています。

では又っ!!


志望動機の欄には・・・ vol.95

2011年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日より急に蒸し暑くなり、春から初夏へとひとっ飛び~っていう感じのここ斐川町。

それに加え、朝から強風強雨が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか?

そういえば昨夜の退社時に、ずいぶんと蛙の声が騒がしく、雨の近さを教えてくれていましたね。

気がつけば弊社の廻りの田んぼは、田起こしを終えて水が張られ、一面湖の様にも見えます。

そこには、季節をしっかりと感じ取り、冬の眠りから覚めた蛙たちが、大合唱をしていたのです。

さすがに今日の強風の中では、彼らもなりを潜めているようですけどね。

そんな強風強雨の中、現在弊社にて改修中である町内の小学校プール横に建つ、30坪ほどの更衣室の上棟日。

よりによってこんな日に・・・と嘆きながら、職人達は出かけていきました。

平屋建てなので危険性は若干少ないとはいえ、強風にあおられて怪我などのないよう、事務所の窓から現場方向を眺め、祈っていましたよ。

でも、この大荒れの天気は全国的みたいで、当然ながら東北地方にも影響をおよぼしているようですね。

少しでも早く復興を進めたいところなので、ちょっとの邪魔もしてほしくないのが本音なんですけどね。

今朝の地元新聞「山陰中央新報」の記事には、島根県社会福祉協議会の募集で集まった東北への災害ボランティアの記事が載っていましたね。

昨日、21名の第一陣が石巻市に出発した記事なのですが、弊社の設計担当・純平さんが写真の中央付近にしっかりと写っていましたよ。

震災後、社長に直談判し、すぐにボランティアセンターに登録していたようです。

皆さんご存じと思いますが、連休の間被災地にはボランティアが大挙押し寄せ、現地では対応しきれなくて、困惑していたようですね。

一転、連休が終わると、蜘蛛の子を散らすがごとくにみんな帰ってしまい、人手不足が顕著に表れ始め、悲鳴に近い声が聞こえていると、今朝のその新聞にも書いてありましたよ。

それを見越して、こんな時だからこそ必要という判断で、連休前から招集がかかっていたみたいです。

今朝掃除をしていると、設計室の机の隅にFAXで送ったボランティア登録の控えが転がっているのを見つけました。

志望動機の欄には、こう書かれていました。

①親戚も被災し、災害をより身近に感じ、少しでも役に立ちたいと思った。

②被災地での経験を積むことで、住んでいる町が被災した時への心構えを、少しでも得られたらと思う。

③建築に携わる者として、建物の被災状況を見て、何か学べることがあるかも知れない。

立派な設計士になってくれる事でしょう。


国宝ですから~! vol.94

2011年05月03日 | 日記・エッセイ・コラム

薄曇りとはいえ風もなく、穏やかな朝を迎えているここ斐川町。

そういえば今朝は8時スタートで斐川町一周ウォークが始まってるんですよね。

42.195キロの距離を、のんびり風景を眺めながら歩くこの企画。

とっても参加したかったヒゲ専務ですが、皆さんいかがお過ごしですか?

かわいいおめめがドライアイ君で未だ完治していなかったために、この一周ウォーク参加を断念せざるを得なかったのが、とっても残念至極!

昨年は娘の部活の関係で断念し、今年こそはと張り切っていただけに、ちょっと情けない気分なのですよ。

今までに10回くらいは参加してきましたが、風もなく日差しがきついわけでもなく、これだけ穏やかな天気は過去の記憶には無いくらいの絶好のウォーク日より!

参加できている皆さんは、ヒゲ専務の分もしっかり楽しんで来てくださいね~(涙)

それはさておき、昨日はお仕事(妻)と学校(娘)の女二人には内緒で、長男と二人「平成の大遷宮」がおこなわれている出雲大社へ行ってきました。

もちろんお参りするのが目的ではなく、60年に一度と言われている大遷宮の際にのみ拝観が許される、本殿の構造を見学させて頂きたかったから。

でも皆さん、遷宮ってなにかわかりますか?

神社を修繕または建て替えたりする様々な工事のことを、こう言うみたいです

現在行われているのはヒゲ専務風に言えば、いわゆる出雲大社本殿の大規模リフォームと言うこと。

なにぶんにも国宝であり又、恐れおおくも神様なので、たやすくみれるわけではなく、こういった工事中でなければ近づくことも出来ないのですよ。

特に今回は「御本殿大屋根特別拝観」なので、しっかりとくまれた足場の上から、屋根の上に瓦の代わりにかぶせていく、檜皮葺(ひわだぶき)の様子を見ることが出来ました。

もちろん、職人さん達はお休みで現場作業自体は見れませんでしたが、ヒノキの皮を何重にも重ねながら、一枚一枚を竹釘で留めつけていく過程での一こまを見せて頂いたのです。

残念ながら、国宝であるがゆえ?カメラ撮影は禁止!なので、頼りない記憶にとどめるしか無かったのが唯一の心残り。

しかし、想像よりも遙かにスケールの大きな本殿の構造規模に反比例しているかのごとく、檜皮(ひわだ)の一枚一枚が巾数センチ、厚さ数ミリ程度と本当に小さく、とても繊細な作業であることに驚かされました。

もっと大きく厚い皮をドカドカ乗せちゃえば楽なのに~ナンテ思っていたヒゲ専務には、とてもこの作業は無理だろうと思われたのでした。

拝観を終わり、門をくぐり一歩外に出たときに、銅板を加工して出来た大きく立派な出雲大社御紋が板塀に貼り付けてあるのが目につきました。

「国宝ですから触らないでくださいー!」っと、警備員さんに大きな声で注意された男性二人連れの内一人は、眼鏡にヒゲのオヤジだったらしいとの噂が・・・。

それでは皆様、良い連休を~~!

では又っ。