やっと春らしくなってきて、気温も上がった途端、弊社の周りも随分にぎやかになってきましたよ。
「田んぼの中の一軒家」みたいな立地条件であるため、農繁期になると農耕機械達が稼働し始め、忙しく動き回り始めます。
春のこの時期の機械といえば、水田を耕す耕運機と、そのあとに続く田植え機といったところでしょうか。
共にエンジンで稼働するので、それなりににぎやかなのです。
時々、まるでその機械音が、春を呼んでいるかのような、心地よい響きに感じることがあります。
今年も例年に違わず、寒い冬を乗り切り、やっとめぐってきた春~っ!て感じなのですよ。
それ故、象徴的なその機械達に出会えたことが、なんとなく嬉しくなってしまうのです。
まあ単純といえば単純そのものの、とっても平和なヒゲ専務なのでしょうね。
などなど・・・。
さてそれでは、少し間隔が開いてしまいましたが、手摺シリーズを再開することにしましょう。
前回はトイレ内部の手すり設置の話でしたが、皆さん覚えていますか?
トイレ空間には、棒状の縦手摺と、板状の横手摺の組み合わせが有効であるとお話ししましたよね。
それでは次に、浴室内部の手すりについての話題です。
奇しくも本日、浴室内手すり設置工事を、朝から行っていました。
脳卒中により、右足と左手にマヒのある、60代男性のお宅での工事でした。
お風呂は20年ほど前に弊社で工事をした、タイル張りの、しかも窓も大きいちょっと寒いお風呂です。
思い返してみれば、そのころにはまだユニットバスではなく、左官さんに浴槽を設置してもらい、床や壁にタイルを張った、いわゆる湿式タイプが主流でした。
しかしそれは、マヒのあるなしにかかわらず、転倒などすれば大事故に繋がりかねない危険なお風呂であることは、言うまでもありません。
ですから特に、手すり設置の必要性が出てくるのです。
ここで注意したいのは、お風呂内部に設置するのは、手摺本体が水に強い、樹脂系の材質が必須であること。
そしてその中でも、濡れた時になるべく滑りにくいタイプであることが大切になってきますよね。
手摺の表面がツルツルしているのではなく、小さな凹凸のある形状で、滑り止めになっているほうが良いですね。
そしてもう一つ重要なのは、やはり取り付け方法のこと。
タイル張りのおふろではほとんどの場合、壁内下地の状況が、上半分と下半分では違っているということ。
全面タイル張りなので、見た目ではわかりませんから、私の場合はこぶしで叩いてみます。
そうすれば、ほとんどの場合床から1メートルくらいで、明らかに音が変わります。
要するに、そこまでの下地はコンクリートブロックであり、そこから上は木製下地で内部が空洞となっていると判断できるのです。
それらを踏まえた上で、取り付けの方法を考えていかなければなりません。
それを間違えると、安全のために設置したはずの手摺が、凶器となってしまいかねませんので、特に注意してくださいね。
しかし、今回ご紹介したお風呂の手すりは、注意すべき点が多ぎる様に感じます。
それに、タイルに穴をあけたりと、専用の工具も必要になってきますので、ここだけはプロに任せたほうが確実だと思ってください。
もしそれでも心配な方は、ぜひ一度ヒゲ専務に相談してみましょう。
きっと良いアドバイスをくれるはず・・・なんですが?!
さてさて次回は、今では主流のお風呂である、組み立て式ユニットバス内部に設置する手すりについてお話しします。
また違った注意点がありますので、楽しみにしていてくださいね。
それでは又っ!!