神代植物公園は,すっかり秋だった。
■アキノキリンソウ(秋の麒麟草,秋の黄輪草・別名アワダチソウ)
花が黄色で,初夏に咲くキリンソウ(黄輪草・ベンケイソウ科)に似ていて,
秋に咲くことからこの名に。(「名前といわれ 野の草花図鑑3」より)
■シロヤマブキ(白山吹・バラ科)
花が黄色のヤマブキの白花品ではない。(「樹に咲く花」より)
●えっ?そうなんだ。ヤマブキの白花品はシロバナヤマブキだって。まぎらわしい。
■タイワンホトトギス(台湾杜鵑草・ユリ科)
台湾ではもっともふつうに見られる。沖縄の西表島にも野生する。
観賞用によく栽培される。 (「野に咲く花」より)
■ススキ(薄,芒・イネ科・別名オバナ)
秋の七草の一つで,語源は茎がスクスクと立っていることからきたと
いわれているが明確ではない。
ススキとハチジョウススキの茎は多数に分枝して株をつくるので群生地
でも株と株に分かれている。
オギは地下茎が地中を長く這い,節々から茎を直立させるので,茎は
株にならずに1本1本が単立している。
(浅野貞夫・廣田伸七「日本雑草学会ブックレット 似た草80種の見分け方」より)
●多摩川の河川敷にたくさんあるのはオギのようだ。
■シモバシラ(霜柱・シソ科)
初冬のころ,枯れ始めた茎の根元から霜柱のような氷柱が立つことからこの名に。
(「山に咲く花」より)
●氷柱が立つところを見てみたい。
■タケニグサ(竹似草・ケシ科)
茎が中空で竹に似ているからと言われる。
竹と一緒に煮ると竹が柔らかく なるので竹煮草というのは誤り。
茎や葉を切るとでる黄色の乳液は有毒で,害虫の駆除に用いた。
日本では雑草だが,欧米では園芸種として愛好されている。
(「野に咲く花」より)
●この写真は,実が枯れて垂れ下がっているが,枯れる前の緑色なら,
遠目には竹の葉に見えるかもしれない。
■カワラナデシコ(河原撫子,別名ナデシコ・ナデシコ科)
川の土手や草地に生え,控えめでおしとやかな姿で,古くから愛され
てきた野草。観賞用にも栽培され,さまざまな園芸種(例えばカーネーション)も
存在します。
秋の七草の瞿麦(くばく)は,カワラナデシコのこと。(「散歩の草花図鑑」より)
●最近は自生している姿は少なくなっているそうだ。
■秋の七草 https://www.benricho.org/koyomi/nanakusa_aki.html
■秋の七草の覚え方
【1】「5・7・5・7」のリズムで覚える
今回は、秋の七草の覚え方を2通りご紹介します。まず1つ目は「5・7・5・7」に合わせて、
リズム良く覚える方法です。秋の七草を下記の並び順で繰り返し口ずさみましょう。
何度も口ずさむことにより、自然と秋の七草の名前が身につきます。
「ハギ・キキョウ クズ・フジバカマ オミナエシ オバナ・ナデシコ」
【2】語呂合わせで覚える
2つ目は頭文字の語呂合わせで覚える方法です。頭文字の語呂合わせには、代表的な
覚え方が2通りあります。好みの語呂合わせを覚えましょう。また、他の語呂合わせを
考えてみることもおすすめです。
「おすきなふくは?(お好きな服は?)」
(お=オミナエシ、す=ススキ、き=キキョウ、な=ナデシコ、ふ=フジバカマ、く=クズ、は=ハギ)
「はすきーなおふくろ(ハスキーなお袋)」
(は=ハギ、す=ススキ、き=キキョウ、な=ナデシコ、お=オミナエシ、ふ=フジバカマ、く=クズ)