●モーツァルトの「ソーミ」
この本によれば,
協奏曲も五重奏曲も,(クラリネットにとって)
もっとも自然なイ長調で書かれている。
だが,同じ調性の両曲が申し合わせたように
階名の「ソーミ」と始まるのはなぜだろう。
やはりクラリネットの入るイ長調のピアノ協奏曲
(第23番)も「ソーミ」で開始される。
いずれも,下降形を骨格としたやわらかな旋律
である。
モーツァルトにとっても特別なひとつの世界が,
ここにあるように感じられる。
というので,確かめてみたら,
「なるほどなぁ」だった。