■ルイジ・ボッケリーニ(Ridolfo Luigi Boccherini、1743-1805)
イタリアのルッカ生まれの作曲家、チェロ奏者。同時代のハイドン、モーツァルトに比して
現在では作曲家としては隠れた存在であるが、存命中はチェロ演奏家としても高名で、
自身の演奏のためにチェロ協奏曲・チェロソナタ、弦楽四重奏曲にチェロを1本加えた
弦楽五重奏曲を多く残した。
その中でも弦楽五重奏曲ホ長調G275の第3楽章は「ボッケリーニのメヌエット」として
有名である。その作風は優美で時に憂いを含むものでありハイドンとの対比でハイドン
夫人と呼ばれることもあった。
■史上最高のチェロ奏者と称えられた名手
ボッケリーニは、バロックから古典派の時代にかけて活躍した、イタリアのルッカ出身の
チェロ奏者、作曲家です。
幼い頃から、チェロ・コントラバス奏者だった父の手ほどきを受けて才能を伸ばし、
13歳にしてチェロ奏者としてデビューしています。
しかし、仕えていたフリードリヒ・ヴィルヘルム2世の死後は細々とした年金暮らしになり、
最期は貧窮と孤独の中淋しく人生を閉じました。
作曲家としてのボッケリーニは交響曲、協奏曲、室内楽などに多くの作品を残し、特に
「チェロ協奏曲変ロ長調」はハイドンの「チェロ協奏曲ニ短調」と並ぶ、古典派のチェロ
協奏曲の名作として今も演奏され続けています。
19世紀のヴァイオリニスト、ジャン・バティスト・カルティエは、ボッケリーニについて
こんな有名な言葉を残しています。
・もし神様が音楽を通して人に語りかけるなら、ハイドンの音楽を使われたであろう。
しかしもし、神様ご自身が音楽をお聴きになりたいのなら、ボッケリーニを選んだであろう。
(クラシック名曲サウンドライブラリーより)
●ボッケリーニのメヌエットも,どこかで聞いたことのあるなじみある音楽だ。チェロ協奏曲を
聞いてみたい。
●ハンゲショウの解説がおもしろかった。写真はまだ花が咲く前のようだが,地味というのが,
なるほどと思った。植物にも生き残るための戦略があるのだな,と再認識。
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