音楽:ヴィヴァルディ マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 第1楽章
クラシック名曲サウンドライブラリー
●風が吹く
穏やかな日差しの中,時々風が強く吹く。
木々の葉が飛ばされ,重なって厚くなる。
冬だなと実感する。
■マンドリン
マンドリンの直接の起源はリュートから派生した楽器「マンドーラ」と
いわれています。初期のマンドリンは6コースのガット弦を持つバロック
マンドリン(マンドリーノ)で、ヴィヴァルディが書いたマンドリン
協奏曲はこの型のためのものです。
小型で比較的演奏も容易なマンドリンは、18世紀イタリアで広く普及し、
多くの作曲家たちがこの楽器のための協奏曲を書きました。
ヴィヴァルディはマンドリンのための協奏曲を4曲ほど書いています。
そのうち純粋なソロとしての協奏曲は、ハ長調のRV.425のみです。
この曲を一躍有名にしたのは79年のアメリカ映画「クレイマー・
クレイマー」です。
ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープが共演のこの映画は、
当時アメリカで社会問題となっていた離婚や親権問題などを扱っていますが、
ヴィヴァルディの協奏曲はそうした重くなりがちなテーマとは、
対照的な明るさで映画に面白い効果をもたらしています。
冒頭からテーマ曲として流れる他、ニューヨークの街角でヴァイオリンと
ギターの、ストリートミュージシャンたちが演奏する曲としても登場して
います。
この曲でヴィヴァルディはトレモロではなく、音符を細かく並べることで、
音の隙間を作らない音楽を生み出しています。
(クラシック名曲サウンドライブラリーから)
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