●Bingの操作は簡単
MSのEdgeを起動して、「Webを検索」の欄に「Bing」と入力すると、プルダウン・メニューが表示されて、一番上の行に、
「こんにちは、Bingです。AI搭載のWeb用Copilot(副操縦士)です。開始する」がある。
「開始する」をクリックすると、BingのTOPページが現れる。
最下段の「何でも訊いてください」の欄に質問を入力して、「Enter」を押下するだけ。
●質問「トリチウムの人体に及ぼす悪影響について教えて」と入力してみよう。
読んでみると、
1.「外部被ばくによる影響はほとんどない」:正しい
2.「内部被ばくすると健康に影響がでる可能性あり」:正しい
3.「体内で蓄積・濃縮されることはない」:間違い
4.「内部被ばくは程度によって白血病やガンなどのリスクが高まると考えられる」:正しい
何が問題か?
英語で質問した場合のAI回答と比較すると、危険性についての回答が日本語での質問回答の方が「柔らかい」、「穏やか」なのである。
その理由は、回答の各行を生成する基になった日本語の根拠情報が「甘い」からである。
根拠情報の1を除くと、tepco(東電)、denkishinbun(電気新聞:電力会社の業界新聞)、env(環境省)など汚染水放出賛成派の情報を基にしているからである。
●では英語で質問「Tell me about the adverse effects of tritium on the human body.」と入力してみよう。
回答文の上にカーソルを持っていき、日本語に翻訳させると、
外部被ばくは安全など、当たり前で無駄なことには触れていない。
1.「経口、吸入で体内に取り込まれる可能性あり」
2.「無機(HTO)と有機(OBT)の形態で人体に入るとDNA損傷、酸化ストレス、細胞死などの生物学的影響あり」
3.「経口取り込みの実効線量係数(被ばく指標)は・・・」
4.「陸上では放射線リスクは無視できるので、体内侵入を防ぐためにトリチウム濃度を低く抑えることが大事」
●再度英語で同じ質問「Tell me about the adverse effects・・.」をすると、別の回答。しかし内容は厳しい。
同じ英語文で同じ質問をすると、同じ回答ではなく少し内容が違う回答が返ってきた。これは別の根拠情報を追加したためで、危険性への表現が強くなっている。
1.「皮膚からの摂取、吸入、または吸収によって体内に入る可能性あり」
2.「被ばくすると、ガンのリスク増加、遺伝的損傷、発達異常、生殖能力低下がある」
3.「トリチウムの潜在的な害を軽減するために、不必要な暴露を防ぐ、啓蒙・教育が必要」
●日本の専門家は米エクセロン社のトリチウム・リーク汚染事故を知らないのか?または知っていて無視しているのか?
AIに「トリチウムによる被ばく事例および死亡事例について教えて」と訊いたところ、ある記事が検索にかかった。
茨木大の理学部長にトリチウムの被ばく事例についてインタビューした記事である。
某教授曰く
「トリチウムでつくDNAの傷1つ治せなかったら、人類は地球上にいない」
「ヒトの細胞は常に傷つき、壊れ、修復されている」
「世界の原発や核処理施設からは物凄い量のトリチウムが放出されているが、それでも多くの人がガンで亡くなったと科学的に証明された事実はない。つまりヒトは遺伝子を修復して生きていること」
それを受けて記者は曰く、
「DNAの修復という教授の説明を多くの人々が理解して科学的な知識をつければ、風評被害は起きないのではないか」
「理解してもらう相手は(日本)国民にとどまらない。「復興五輪」の名の下に世界が注視している」
これを書いた記者は、2023年4月16日、G7気候・エネルギー・環境相会合で、ドイツのレムケ環境・原子力安全相が「処理水の放出を歓迎するということはできない」と異議を唱えたことをどう感じているのだろうか?レムケは大臣のくせに科学的知識がないと判断しているのだろうか?ドイツだけでなく、近隣の中国、韓国も日本の汚染水海洋放出を警戒しているのを知っているのだろうか?
(福島のトリチウム放出程度で被害は起きない。風評被害に気を付けて、が結論。福島民友新聞2020.2.15)
筆者は過去記事「日本国民はバカなのか?partⅡ狂った岸田の原発政策で、トリチウム汚染拡大、過密貯蔵の危険増大、長期運転による格納容器の劣化が起きる」の中で、米オルセロン社のトリチウム汚染事故を書いた。
この教授や記者は、トリチウム垂れ流し汚染で被害者を多く出したことで争われた米エクセロン社のトリチウム・リーク訴訟を知らないのではないかと思った。あるいは何が何でも海洋放出することが至上命題の政府と原子力ムラの「風評被害」プロパガンダ拡散に逆らえないので、知っていても無視しているのか?それともエセ専門家だから?記者として調査能力が無いから?
(NHK「低線量被ばく 揺らぐ国際基準 追跡!真相ファイル」2011.12.28放送)
筆者はAIに訊いてみた。
質問「米エクセロン社のトリチウム汚染事故について教えて」
AIで調べてみれば、トリチウムによる重大汚染事故が起きていることはすぐにわかる。
(米エクセロン社トリチウム汚染事故を報じた「食品と暮らしの安全」の記事)
MSのEdgeを起動して、「Webを検索」の欄に「Bing」と入力すると、プルダウン・メニューが表示されて、一番上の行に、
「こんにちは、Bingです。AI搭載のWeb用Copilot(副操縦士)です。開始する」がある。
「開始する」をクリックすると、BingのTOPページが現れる。
最下段の「何でも訊いてください」の欄に質問を入力して、「Enter」を押下するだけ。
●質問「トリチウムの人体に及ぼす悪影響について教えて」と入力してみよう。
読んでみると、
1.「外部被ばくによる影響はほとんどない」:正しい
2.「内部被ばくすると健康に影響がでる可能性あり」:正しい
3.「体内で蓄積・濃縮されることはない」:間違い
4.「内部被ばくは程度によって白血病やガンなどのリスクが高まると考えられる」:正しい
何が問題か?
英語で質問した場合のAI回答と比較すると、危険性についての回答が日本語での質問回答の方が「柔らかい」、「穏やか」なのである。
その理由は、回答の各行を生成する基になった日本語の根拠情報が「甘い」からである。
根拠情報の1を除くと、tepco(東電)、denkishinbun(電気新聞:電力会社の業界新聞)、env(環境省)など汚染水放出賛成派の情報を基にしているからである。
●では英語で質問「Tell me about the adverse effects of tritium on the human body.」と入力してみよう。
回答文の上にカーソルを持っていき、日本語に翻訳させると、
外部被ばくは安全など、当たり前で無駄なことには触れていない。
1.「経口、吸入で体内に取り込まれる可能性あり」
2.「無機(HTO)と有機(OBT)の形態で人体に入るとDNA損傷、酸化ストレス、細胞死などの生物学的影響あり」
3.「経口取り込みの実効線量係数(被ばく指標)は・・・」
4.「陸上では放射線リスクは無視できるので、体内侵入を防ぐためにトリチウム濃度を低く抑えることが大事」
●再度英語で同じ質問「Tell me about the adverse effects・・.」をすると、別の回答。しかし内容は厳しい。
同じ英語文で同じ質問をすると、同じ回答ではなく少し内容が違う回答が返ってきた。これは別の根拠情報を追加したためで、危険性への表現が強くなっている。
1.「皮膚からの摂取、吸入、または吸収によって体内に入る可能性あり」
2.「被ばくすると、ガンのリスク増加、遺伝的損傷、発達異常、生殖能力低下がある」
3.「トリチウムの潜在的な害を軽減するために、不必要な暴露を防ぐ、啓蒙・教育が必要」
●日本の専門家は米エクセロン社のトリチウム・リーク汚染事故を知らないのか?または知っていて無視しているのか?
AIに「トリチウムによる被ばく事例および死亡事例について教えて」と訊いたところ、ある記事が検索にかかった。
茨木大の理学部長にトリチウムの被ばく事例についてインタビューした記事である。
某教授曰く
「トリチウムでつくDNAの傷1つ治せなかったら、人類は地球上にいない」
「ヒトの細胞は常に傷つき、壊れ、修復されている」
「世界の原発や核処理施設からは物凄い量のトリチウムが放出されているが、それでも多くの人がガンで亡くなったと科学的に証明された事実はない。つまりヒトは遺伝子を修復して生きていること」
それを受けて記者は曰く、
「DNAの修復という教授の説明を多くの人々が理解して科学的な知識をつければ、風評被害は起きないのではないか」
「理解してもらう相手は(日本)国民にとどまらない。「復興五輪」の名の下に世界が注視している」
これを書いた記者は、2023年4月16日、G7気候・エネルギー・環境相会合で、ドイツのレムケ環境・原子力安全相が「処理水の放出を歓迎するということはできない」と異議を唱えたことをどう感じているのだろうか?レムケは大臣のくせに科学的知識がないと判断しているのだろうか?ドイツだけでなく、近隣の中国、韓国も日本の汚染水海洋放出を警戒しているのを知っているのだろうか?
(福島のトリチウム放出程度で被害は起きない。風評被害に気を付けて、が結論。福島民友新聞2020.2.15)
筆者は過去記事「日本国民はバカなのか?partⅡ狂った岸田の原発政策で、トリチウム汚染拡大、過密貯蔵の危険増大、長期運転による格納容器の劣化が起きる」の中で、米オルセロン社のトリチウム汚染事故を書いた。
この教授や記者は、トリチウム垂れ流し汚染で被害者を多く出したことで争われた米エクセロン社のトリチウム・リーク訴訟を知らないのではないかと思った。あるいは何が何でも海洋放出することが至上命題の政府と原子力ムラの「風評被害」プロパガンダ拡散に逆らえないので、知っていても無視しているのか?それともエセ専門家だから?記者として調査能力が無いから?
(NHK「低線量被ばく 揺らぐ国際基準 追跡!真相ファイル」2011.12.28放送)
筆者はAIに訊いてみた。
質問「米エクセロン社のトリチウム汚染事故について教えて」
AIで調べてみれば、トリチウムによる重大汚染事故が起きていることはすぐにわかる。
(米エクセロン社トリチウム汚染事故を報じた「食品と暮らしの安全」の記事)