●原発礼賛の国策に再び学徒出陣!プロパガンダ報道「アオハルと原発」
2024年8月12日、深夜に放送されたNNNドキュメント24「アオハルと原発 私たちの紡ぐ未来」。25分ほどの放映番組。
とんでもない内容である。
満杯で使用済み核燃料の貯蔵場所が無くなりつつある現状に危機感を抱いた福井県の女子高生たちのグループ。このままでは原発停止になる。停止を防ぐ方法は?自分たちでできることはなにか?
溜まっていく廃炉などで出た低線量の放射性金属廃棄物を防犯灯やベンチなどに再利用して減らし、地域の人たちにも安全性を説明し理解を広めていこうという番組内容だ。
<原子力ムラがクリアランス制度(低放射性金属廃棄物の拡散制度)を広める魂胆>
「アオハル」とは「青春」を訓読みした、若い世代で流行しているコトバだそうだ。
「クリアランス制度」というのは、「国が安全と承認」した「低線量放射性廃棄物」を再利用・処分することを可能とする制度。
(中国電力資料 2019.7.25)
隠蔽・ごまかしが常態化したこの「国が承認」したものほど危険なものはない。原子力ムラの連中がいくら安全だと言っても信用されないので、純真無垢な「アオハル」の女子高生を洗脳して「クリアランス対象物は安全ですよ」と説明させることにしたのだ。
放送の中で、低線量放射性廃棄金属で作った防犯灯を町に設置しようとして、住民説明会で女子高校生たちが説明する場面。住民から「(原子力ムラに)子どもたちがそういうことに利用されている気がする」と危惧を表明する場面だ。
(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)
●なぜ女子高生たちは、クリーンな再生可能エネルギーの普及を主張せず、国策の汚い危険な原子力再稼働に協力するのか?
番組冒頭で、「廃炉、再稼働で増え続け、溜まり続ける低線量放射性廃棄物。私たちは本当に向き合っているのか?(無関心過ぎるのでは、という問いかけ場面)」
「後回し後回しにしていると次の世代が困ることになる」とこの女子高生は訴える。
つまり福井のアオハルの女子高生のように「真剣にクリアランス対象物を再利用して減らすことを考えよう!」と無関心な一般国民を暗に非難しているのだ。(原子力に無関心ではないし、女子高生を利用するな!)
(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)
原子力ムラと結託した局側がこの女子高生にそのようなセリフを言わせているような感じがするが、反論させてもらうと、原発を動かせば動かすほど高線量使用済み核燃料が増え続ける。いわゆる「トイレのないマンション」問題。クリアランス対象物よりもっと次の世代が困るやっかいな問題である。逆に訊きたい。再稼働を容認して使用済み核燃料が増え続けるのは後回しにしていいのか?世界最初の原発(露オブニンスク原発1954)から70年経つが、未だに世界中でも完全解決できない問題だ。
「このアオハル女子高生たちは本当に原発問題を考えているのか?」
国がクリアランス対象物は人体に影響が出ない放射線量である、と承認したから「安全」だと鵜呑みにして説明しているだけである。ウイルスより更に1千分の1も小さな放射性物質が体内に入ると、紙1枚で遮断できるα線β線放射性物質でも、シーベルト換算では測れない人体への悪影響が出る。おそらく彼女らはそこまで勉強していないのだろう。国際原子力ムラのUNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)は内部被ばくを認めていないからだ。
福島の汚染水の海洋放出は科学的に安全である、と国が宣言したから安全だというのと同じ構造だ。福島の空になった大量のタンクも放射性廃棄物としてこれから大量に出てくる。これの処分の布石なのだ。福島の汚染土もやがてクリアランス対象物としてセメントに混ぜて日本中にバラまかれる。
この女子高生たちが原子力ムラに取り込まれていることを窺わせる場面もあった。
彼女らは福井南高校の生徒だが、下の場面は2023年12月に島根原発の見学で係員から説明を受けているところだ。
特別な筋からの取り計らいがなければ、このような説明を受けることはないハズだ。
(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)
●クリーンな水素社会が到来中。再生可能エネルギーの普及を妨げる原子力ムラ。
水を電気分解してできる水素。燃やしても二酸化炭素は出ない。水に戻るだけだ。次世代エネルギーとして有力視されている水素。脱炭素のエネルギーだ。太陽光などのクリーンエネルギーで作られた「グリーン水素」、天然ガス熱分解で生成される「ターコイズ水素」、他にも生成方法により「ブルー水素」、「グレー水素」などがある。
さらに近年では天然採掘で得られる「ホワイト水素」の可能性もでてきている。
百年、千年、万年、・・も危険な放射能を出し続ける原発からでる放射性廃棄物。世界でも有数の地震国である日本には、原発ではなく、クリーンな再生可能エネルギーがふさわしい。
<ドイツの脱原発が完了。再生可能エネルギー全面移行目指す>
福島の恐ろしい原発事故を目の当たりにしたドイツ。2011年6月のドイツ連邦議会で脱原発を決定。
2023年4月15日、最後の原子炉3基が運転を停止。脱原発が完了した。2035年までに再生可能エネルギーのみによる電力供給を目指す。
(ロイター2023.4.17)
<ドイツのグループによる1980-2003年の大規模調査>
「原発の5km圏内と70km圏外で比較。5才以下の小児白血病の有病率は、5km圏内は2.3倍多い」という統計結果が出た。
日本では、原発推進のため放射能を日本中にバラまく予定だ。そうすれば有病率の差が無くなり、原発は安全と喧伝することができるからだ。
(放射線生物学の資料から)
2024年8月12日、深夜に放送されたNNNドキュメント24「アオハルと原発 私たちの紡ぐ未来」。25分ほどの放映番組。
とんでもない内容である。
満杯で使用済み核燃料の貯蔵場所が無くなりつつある現状に危機感を抱いた福井県の女子高生たちのグループ。このままでは原発停止になる。停止を防ぐ方法は?自分たちでできることはなにか?
溜まっていく廃炉などで出た低線量の放射性金属廃棄物を防犯灯やベンチなどに再利用して減らし、地域の人たちにも安全性を説明し理解を広めていこうという番組内容だ。
<原子力ムラがクリアランス制度(低放射性金属廃棄物の拡散制度)を広める魂胆>
「アオハル」とは「青春」を訓読みした、若い世代で流行しているコトバだそうだ。
「クリアランス制度」というのは、「国が安全と承認」した「低線量放射性廃棄物」を再利用・処分することを可能とする制度。
(中国電力資料 2019.7.25)
隠蔽・ごまかしが常態化したこの「国が承認」したものほど危険なものはない。原子力ムラの連中がいくら安全だと言っても信用されないので、純真無垢な「アオハル」の女子高生を洗脳して「クリアランス対象物は安全ですよ」と説明させることにしたのだ。
放送の中で、低線量放射性廃棄金属で作った防犯灯を町に設置しようとして、住民説明会で女子高校生たちが説明する場面。住民から「(原子力ムラに)子どもたちがそういうことに利用されている気がする」と危惧を表明する場面だ。
(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)
●なぜ女子高生たちは、クリーンな再生可能エネルギーの普及を主張せず、国策の汚い危険な原子力再稼働に協力するのか?
番組冒頭で、「廃炉、再稼働で増え続け、溜まり続ける低線量放射性廃棄物。私たちは本当に向き合っているのか?(無関心過ぎるのでは、という問いかけ場面)」
「後回し後回しにしていると次の世代が困ることになる」とこの女子高生は訴える。
つまり福井のアオハルの女子高生のように「真剣にクリアランス対象物を再利用して減らすことを考えよう!」と無関心な一般国民を暗に非難しているのだ。(原子力に無関心ではないし、女子高生を利用するな!)
(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)
原子力ムラと結託した局側がこの女子高生にそのようなセリフを言わせているような感じがするが、反論させてもらうと、原発を動かせば動かすほど高線量使用済み核燃料が増え続ける。いわゆる「トイレのないマンション」問題。クリアランス対象物よりもっと次の世代が困るやっかいな問題である。逆に訊きたい。再稼働を容認して使用済み核燃料が増え続けるのは後回しにしていいのか?世界最初の原発(露オブニンスク原発1954)から70年経つが、未だに世界中でも完全解決できない問題だ。
「このアオハル女子高生たちは本当に原発問題を考えているのか?」
国がクリアランス対象物は人体に影響が出ない放射線量である、と承認したから「安全」だと鵜呑みにして説明しているだけである。ウイルスより更に1千分の1も小さな放射性物質が体内に入ると、紙1枚で遮断できるα線β線放射性物質でも、シーベルト換算では測れない人体への悪影響が出る。おそらく彼女らはそこまで勉強していないのだろう。国際原子力ムラのUNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)は内部被ばくを認めていないからだ。
福島の汚染水の海洋放出は科学的に安全である、と国が宣言したから安全だというのと同じ構造だ。福島の空になった大量のタンクも放射性廃棄物としてこれから大量に出てくる。これの処分の布石なのだ。福島の汚染土もやがてクリアランス対象物としてセメントに混ぜて日本中にバラまかれる。
この女子高生たちが原子力ムラに取り込まれていることを窺わせる場面もあった。
彼女らは福井南高校の生徒だが、下の場面は2023年12月に島根原発の見学で係員から説明を受けているところだ。
特別な筋からの取り計らいがなければ、このような説明を受けることはないハズだ。
(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)
●クリーンな水素社会が到来中。再生可能エネルギーの普及を妨げる原子力ムラ。
水を電気分解してできる水素。燃やしても二酸化炭素は出ない。水に戻るだけだ。次世代エネルギーとして有力視されている水素。脱炭素のエネルギーだ。太陽光などのクリーンエネルギーで作られた「グリーン水素」、天然ガス熱分解で生成される「ターコイズ水素」、他にも生成方法により「ブルー水素」、「グレー水素」などがある。
さらに近年では天然採掘で得られる「ホワイト水素」の可能性もでてきている。
百年、千年、万年、・・も危険な放射能を出し続ける原発からでる放射性廃棄物。世界でも有数の地震国である日本には、原発ではなく、クリーンな再生可能エネルギーがふさわしい。
<ドイツの脱原発が完了。再生可能エネルギー全面移行目指す>
福島の恐ろしい原発事故を目の当たりにしたドイツ。2011年6月のドイツ連邦議会で脱原発を決定。
2023年4月15日、最後の原子炉3基が運転を停止。脱原発が完了した。2035年までに再生可能エネルギーのみによる電力供給を目指す。
(ロイター2023.4.17)
<ドイツのグループによる1980-2003年の大規模調査>
「原発の5km圏内と70km圏外で比較。5才以下の小児白血病の有病率は、5km圏内は2.3倍多い」という統計結果が出た。
日本では、原発推進のため放射能を日本中にバラまく予定だ。そうすれば有病率の差が無くなり、原発は安全と喧伝することができるからだ。
(放射線生物学の資料から)