・植物性油脂Vegetable fat and oil しょくぶつせいゆし
植物より採取した油脂で融点が50℃以下が多く消化吸収率が高い。一般に油(常温で液体:大豆油、とうもろこし油、オリーブ油、胡麻油など)、脂(常温で固体:パーム油、やし油)に分けるが明確ではない。
植物油の世界における生産量2020/21年では全体で2億1,094万トン、この内パーム油が7,595万トン、大豆油が5,946万トンとしている。
日本で最も多く生産・消費している菜種油は、令和元(2019)年の植物油の原油生産量は約171万トンで なたね油101万トン、大豆油49万トン、とうもろこし油8万トン、こめ油6.7万トン(純国産)となっている。
不飽和脂肪酸特にリノール酸(ビタミンF・脱コレステロール作用、アトピー、血栓を作りやすい)が20~70%含み、又ビタミン類の利用価値を高める作用を有す。リノール酸は、n-6系で、魚油(EPA,DHA)、α-リノレン酸のn-3系との比率が4:1に程度を適性とする。オリーブ油に70%と多く含むオレイン酸は、HDL(悪玉)コレステロールを抑制する。パーム、ヤシ油には中鎖脂肪酸が13%含まれ中性脂肪となって蓄積されにくい。料理に使い食欲増進効果がありエネルギー効率(1g=9kcal)がよい。揚げ物、炒め、サラダ、薬味の抽出に使用頻度が高い。
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