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中野笑理子のブログ

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2014年05月16日 | 日記
連休初日の夕方、火傷をした。
炊飯器の蒸気口に誤って手をついてしまい、右手の小指と薬指の間に熱い蒸気をまともに受けてしまったのだ。
すぐに冷やしたが、ヒリヒリ、ズキズキと痛み出した。
小指側が特に痛かったので、そちらばかりに布でくるんだ保冷剤を当てていたら、翌朝あまり痛みを感じなかった薬指の根元に水ぶくれができていた。
最初はポツンと小さかった水ぶくれはどんどん大きくなって、枝豆の粒程の大きさになった。
ネットで調べてみると、水ぶくれは潰さずそのままにしておいた方が良いとか、潰して傷パワーパッドを貼った方が治りが早いとか、はたまた紫雲膏という薬が良いとか、色んな事が書いていて、どうして良いのかわからず結局そのまま見守ることにして何もしなかった。
時間とともに、水ぶくれは透明からうっすら乳白色のかかったピンク色になり、四日目あたりから中の水がひき出した。
やがてペシャンコになると柔らかかった表面の皮膚は、固い茶色のかさぶたのようになって張りつき、痒みを感じるようになった。
痒いのを我慢していると、日焼けの後みたいに勝手に端から捲れてきたが、
日焼けで捲れる皮膚というよりも、それはかなり分厚く、まさにかさぶただった。
もう下に新しい皮膚ができてきていて、ペリペリと剥がしたい欲求にかられたけれど我慢した。
そして六日目、かさぶたは脱皮のように自然に剥がれていった。
自然治癒力というのか、人間の体ってうまくできてるよなぁ~と思わずにはいられなかった。
新しく顔を出した皮膚は皺ひとつなく、ツルツルのピッカピカだった。
体の傷はこうして目に見えるから、治りがわかるけれど、心の傷は目に見えないから厄介だ。
ある落語の師匠からこんな話を聞いた。
女性のお弟子さんが高座にあがる前に、「受けへんかったら殴るからな、受けたら頬っぺたにチューしたるわ」と言うと、お弟子さんは答えた。
「じゃあ受けないようにします。体の傷は消えるけど、心に受けた傷は消えませんから」

傷のない人なんていないよネなBGM♪傷だらけの人生 by 鶴田浩二♪




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