1月11日の今日は、えべっさんの残り福。
そして会社では毎年恒例の鏡開きのお餅が配られて、橙の実もいただいて帰りました。
鏡餅の橙は、果汁を絞って砂糖か蜂蜜を加えて熱湯を差して飲むと、風邪よけになると池波正太郎さんのエッセイで読んで以来、毎年いただいて帰って飲んでいます。
夕刊の坪内稔典さんのエッセイに、お餅を乾燥させて水に浸けて保存する水餅のことが書いてありました。
最後に『家で餅をつき、水餅を作った暮らしから70年近くがたって、鏡餅や水餅は私の暮らしから消えた。私には今の暮らしが圧倒的に快適だ』とあり、水餅という言葉と意味は知っていたけれど、そういう保存をしたことのない私は「そんなものなのかなぁ」と思いながら、持って帰ったお餅をひとつずつラップで包んでフリーザーパックに入れて冷凍庫に仕舞いました。
そして今夜は新月。
今は月のない夜でも街灯やコンビニの灯りで明るいけれど、坪内さんの生活に鏡餅や水餅があった新月の夜は今より暗い夜道だったんだろうなぁ。
食糧の保存や夜道の安全性はもちろん今の方が快適なんだろうけど、70年近く前の正月新月の夜道を歩いてみたかったなぁと少し思ったのでした。
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