最近、友人と一緒にお茶しに行った時のこと。
突然、医学部に行きたい、と言い出したのである。
もう、私と年は変わらない、30代後半の女性。
精神科医になりたいんだそうです。
へええ、これからあの、受験をするわけですか・・・はは。
大変だね・・・。
でも、なんでまた精神科なんですかね。
高校では文系にいたそうで、私に受験数学と物理のレクチャーを
して欲しいんだと。
医学部の受験数学ですかぁ。あれをやるんですか。
2次試験の数学フルコースを・・・。
わたし、解けません。(笑)
問題の解答を見ながら、これはこーゆーこと、あーゆーこと、と
解釈を与えるくらいのことは出来そうだけど。
家庭教師というよりは、茶のみ話相手ですネ。
彼女いわく
「心の中の深い溝を見たほうがいいのか?」
という問いに、
見なくても済むのなら見ないほうがいいのではないか、と、答えた。
いったん、その深い溝を見て、うんと暗くなる、
そしてそこから引き返してくるのだそうだ。
私も、いったん暗くなるんなら、とことん暗くなる。
ジャズ・ピアノなんて、そんじゃそこらの音楽とは比べ物にならないくらい
暗いよね。
そういう、心の深い溝を垣間見せてくれるような、深い、暗いジャズをよく聴く。
そして、どうしようもなく、とことん、暗くなる。
それが、また、いいのかもしれないね。
じーん、とくる、というのか。
そこから引き返すことができるのであれば。
それだけ、まだ、心に体力みたいなものがあるんだと思います。
孤独感とか、寂寥感、とか、わび、さびみたいなもの。
ただ、それだけじゃないのがジャズなんだけどね。