詩その2

2014年12月09日 16時41分07秒 | Weblog
長い長い夢を見ていたかのような

酒をくみかわし

そしてあぐらをかいて

外を見る

押し花 切り花 造花

空を見上げ

なんとはなしに

晴れやかな

ひとすじの青の光を見る

ひさかたの

光のどけき

春の日に

母はキレイな人であった

もう亡くなってしまったのであるが

やさしい人だったが私には冷たかった

母はいなくなってしまった

よく子供の頃

レモンティーを作ってくれたが

あの夏の日のアイスティーの味が

忘れられない

もう少し長生きしても良かったのであるが

人生を楽しみたかったハズであるが

もう60で死んでしまった



私は愛着が欲しい

ただそれだけなのかも知れない

タオルケットが好き

毛布が好き

スキンシップが好き

ただそれだけなのかも知れない

陽は落ちてゆく

暮れなずんで

光がたゆたうと

哀愁がただよい

メランコリックブルーに

心が染まる

目が白眼を向く

うつろになっていく

陽も落ち 涼しく

あたりは暗く沈みかける

静かに己の心の音を聴く

とくんとくんとくん、と。

目覚めの音のまま

いろいろな声を聴く


タオルケットに愛着を感じ

顔をうずめる

しばしの安堵

まどろんで

溶け込む時間

しばし気を失う

森の木漏れ日のざわめきの下で

そよ風が吹く


安寧



何かを言ってるかのようで

何かを言わせている。