先日、ベルギービールウィークエンド2012会場の横で行われた、ベルギービールセミナーへお招き頂き行って参りました。
セミナーは12:30開始なので、すぐ横のベルギービールウィークエンドではすでにビールを飲んでいる方もちらほら。
セミナーはベルギービール広報センター・佐藤さんの司会により進められました。
まずはリュック・リーバウト大使のご挨拶から始まります。
次はベルギーフランダース政府貿易投資局・日本事務所代表ディルク・デルイベルさんのお話。
Belgian Brewers事務局長スヴェン・ガッツさんにはベルギービール市場の変化やトレンドをお話いただきました。
ベルギーには大きな醸造所からマイクロブリュワリーを含め、約150のブリュワーが存在するそうです。
ビールの銘柄は以前作っていたものも含めて1000種類以上。
それを聞いただけでも二日酔いになってしまいそうですが、ベルギー国内で飲まれるのは全体の40%で、残りは輸出だそうです。
生産量も増えているようですが、輸出量は去年の2倍だそうですからすごいです。
ベルギービールはフランスのワインや、スコッチウィスキーのように、ゆっくりと楽しむ飲み物だとおっしゃってました。
フードとビールをペアリングすることをすすめられていました。
そして今回このセミナーを開催してくださった会社のひとつ、小西酒造株式会社の小西社長。
日本でもベルギービールを多く輸入している会社ですが、当店でも小西酒造さんが輸入しているビールが多いです。
日本でベルギービールを広めたのも小西社長と言っても過言ではありません。
こちらはヘット・アンケル醸造所のシャルル・ルクレー社長です。
ブリュワリーの歴史からお話してくださり、施設の案内等もご説明くださいました。
中にはホテルも併設しているそうで、ブリュワリーのあるメッヘレンの観光者なども使うそうです。
ビールの説明では、おなじみのグーデンカロルスシリーズからクリスマスやイースターの限定ビールなども紹介されました。
ヘット・アンケルのビールはユニークさと味のバランスが大事だと。
なるほど、どこのカテゴリーにも属さず、スペシャリティービールを作り続けるのにはそういった理念があったのだなぁと。
また新しい商品としては、来年度末には市場に登場するグーデンカロルスのシングルモルトウィスキーの紹介がありました。
当店でも扱いたい商品なので楽しみです。
お次はデュベル・モルトガット社 アジア地区代表のヴィンセント・スメッツさんによるお話。
デュベル・モルトガットといえばベルギー国内で三番目に大きな醸造所です。
国外ではチェコとアメリカにも醸造所があり、国内で最近ではアントワープのデ・コーニンク醸造所もデュベル・モルトガットの傘下にあります。
全部で6つの醸造所からなるデュベル・モルトガットですが、ベルギー国内で作られているビールは、主にデュベル、ヴェデットエクストラホワイト、マレッツ、ラシュフ、デ・コーニンク等です。
デュベル・モルトガット醸造所では品質を1番に考えているそうです。
そして、最後はシメイを輸入されている三井食品株式会社の方から、シメイの説明と新商品の説明がありました。
シメイは醸造150年も歴史があるそうです。
シメイと言えば国際トラピスト協会が認めるトラピストビールですが、初めはウエストフレテレンの修道士がシメイの土地にスクールモン修道院を設立したそうです。
ビールを作り始めたのはその後十数年ですが、その頃のレシピはウエストフレテレンの修道士によるものだといっていました。
その時代から150年が過ぎて記念に作られたのがこちらの
Speciale Cent Cinquante スペシャル ソン・サンコント
まだ未発売ですが特別に試飲させてもらいました。
酵母の豊かなアロマとスパイシーでホッピーなフレーバー。強いアルコール感がビールではないウィスキーのような何か特別な飲み物を思わせる、150周年にふさわしいビールでした。
セミナー後は、お料理とベルギービールのペアリングという事でご用意していただいたものを頂きました。
今回、このお料理をご提供してくださったのは、神田のベルギーレストラン Champ de soleil シャンドゥソレイユさんです。
ビールとお料理を少しずつ味わうという事でしたが、なかでも牛ほほ肉のベルギービール煮込み(カルボナードフラマンド)とりんごを煮たものがひと口のスプーンにのっていましたが、こちらはとても美味しかったです♪
シャンドゥソレイユさんのこの牛ほほ肉はシメイブルーで煮込んであるそうですが、
贅沢にシメイブルーのヴィンテージ2010年のものと一緒にペアリングしてみました。
最高です☆
他にもベルギー産の生ハムや、トマトオークルベット、シメイチーズなどもあり、ヴェデットエクストラホワイトやデュベルと合わせて楽しみました。
最後にデザートですが、ベルギーチョコレートを使用したムースオーショコラには、ベルギーの郷土菓子スペキュロスとローストしたナッツのキャラメリゼがのっていました。
こちらにはグーデンカロルスのクラシックがやはり合います。
デザートにもビールをという考えのベルギー、そういったところが私の大好きな理由でもあります。
お料理もビールも美味しい国ベルギーへまた行きたくなるセミナーでした。
お誘いいただいた方々ありがとうございました。
またこれを機にお店でもいろいろなベルギービールをお客様に味わっていただきたいと思いました。
水曜日から開催されているベルギービールウィークエンドは六本木ヒルズアリーナで日曜日まで開催中です。
私も日曜日にまた訪れます。
ベルギービールウィークエンド東京2012のサイトはこちら→☆