遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

yhs『四谷美談』(観フェス2017)

2017-03-01 01:23:41 | 観劇三昧:手のひら演劇フェスティバル

観劇三昧:yhs『四谷美談』(有料)地域:北海道

2017/2/28

本公演は劇場でも見ている。

『四谷怪談』をモチーフに、歌舞伎の跡取りと、顔に傷を持つ女をめぐる悲劇。

否応なく地位や異性に引き寄せられるのは「愛」というよりも「業」という感じ。

誰の願いも成就しないし、事件の関係者はみんなはっきり不幸になっている。

女の顔の傷が、絆にも呪いにもなっている。

その女と三角関係になる男二人が、自分の持っていないものを相手に見て迷走する。

二人とも、ちゃんと人を殺しててもおかしくないくらいの迫力がある。

話はドロドロしていても、構成はきれい。

長い髪の毛を垂らしたような壁や、誰も出ない電話の音と人を殴る音の組み合わせが怖い。

按摩の目線が定まっていないところ。実在感がある。

あと、カメラの編集が抜群に上手い。ここまで観劇三昧で観た作品の中で一番観やすいかも。

================メモ================

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上演時間:01:40:48

公演時期:2013/11/12

作者・演出:南参

過去記事:yhs「四谷美談」

コメント
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