遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

空宙空地『轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は』

2017-03-18 22:57:05 | 観劇三昧

観劇三昧:空宙空地『轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は』

2017/3/18

踏み切りに現れる謎の老婆とその娘の人生をハイスピードで描いた話。

時間がどんどんスキップしていく。

時間は平等とは言うものの、その感じ方は人それぞれで、家族でも時間の流れ方は違う。

父親と母親と子供それぞれの時間感覚の違いを、かなりデフォルメして表現することで、よりリアルになる不思議。

おぐりまさこさんは、『如水』に続き、老婆を演じていた。

二度見てもうまいものはうまい。

終盤、スローモーションで後ろに転ぶところが好き。

あんなに母親と同じ人生を歩むことは実際ないんだろうけど、少しでも親の人生と重なる生き方をしている人は共感できるんだと思う。

作り手側の意図どおりなんだろうけど、おばちゃん二人の会話に本気でイライラする。

作者の関心は、「死」より「老い」のほうが強いんだと思う。

あと、『わが町』は好きだと思う。

================メモ================

公演時期:2016/11/13

作・演出 関戸哲也

団体名は「クウチュウクウチ」と読む。

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パク・チャヌク監督『お嬢さん』

2017-03-18 00:14:31 | 映画を見てきた

2017/3/17

・日本統治下の韓国の豪邸に住む「お嬢さん」の元に、詐欺師集団の女が侍女としてもぐりこみ、友情を育んだり裏切りったりする話。

・三部構成。145分。たっぷり。

・一部と二部で同じ出来事をAとBの目線で語る構造はよくあるけど、三部でのまとめかたが綺麗。

・最初は百合たっぷりで、金属のボタンがカチャカチャしているところまでエロい。

・秀子さんの局部を見て「秀でて美しゅうございます」じゃないだろ。

・コルセットもギャグなんだと思う。

・コミカルなシーンはもっとあるんだろうけど、雰囲気が不穏すぎて、おかしみを感じるのがワンテンポ遅れる。

・韓国映画独特の怖いおかしさ。

・二部は変態で始まる。

・あんな変態読書会の文化、日本にあるのか。それとも、変態に国境はないということなのか。

・あんな巨大な蛸、どこで捕まえてきたんだろう。

・木人形との絡みでやっと笑った。なんだ、あれ。

・日本人の役も、役者さんは韓国の人。

・言葉の意味はわかるし、演技もうまいけど、どうしても日本人に聞こえない。

・なので、誰が日本人で誰が日本語のうまい韓国人なのかよくわからなくなる。

・内容が内容だから日本人の役者使いにくい…ってことはコクソンやってる横で今更ないと思うんだけど。

・シンゴジラで石原さとみの演技を見るアメリカ人はこんな気持ちだったのかなと思ってしまう。

・豪邸が何でもアリでかっこいい。

・書庫の柵とか部屋の中の池とか。

・最後のほう、セックスシーンが騙し絵みたいになっている。どうなっているんだ。

・騙し騙されるサスペンスだけど、それらを乗り越える愛(性愛じゃないほう)の描写もしっかりしている。

・書庫の珠子を見てワンピース思い出した。

・ネットで「怒りのデスロードだった」という感想を見て、そんなわけあるかよと最初思ってたけど、最後まで見たらそうだった。

【映画予告編】R18『お嬢さん(The Handmaiden|아가씨)』劇場予告 監督:#パク・チャヌク/出演:キム・ミニ、キム・テリ、チョ・ジヌン、ハ・ジョンウ #お嬢さん

 

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