2017/3/8
劇作家協会東海支部の劇作家が提供する短編戯曲三作品を続けて観劇する。
鹿目由紀(あおきりみかん)作『四角と不惑の行方』。
一人の女性を四つの四角い枠で取り囲む。枠の外には男がいる。
男女は「Sのように見えてM」という具合に<+1>と<-1>になるセリフを繰り返す。
取り囲む枠は普通に考えれば自意識の象徴だから、ずっと0の位置で足踏みしている彼女がいかに外に出るかという話でよかったのかな。自信ないけど。
平塚直隆(オイスターズ)作『音』は、多分に勢いにごまかされた感じは否めないけど、終盤の<合唱>シーンが圧巻。
長谷川彩(劇団さよなら)作『怪獣日和』は、中学生二人の淡々とした掛け合いから静かに浮かび上がってくる感情の発露が見所。
演者は中学生でも、清水さんの演出らしい大人の作品だった。
ところで、自分が参加した劇作家大喜利は二回戦敗退。
齊藤雅彰さん、亀井健さん、清水友陽さんの人間力で場が荒れる中、東海連合の中内こもるさんが巧い回答をひねり出し続け優勝。
実力差を感じる負け方だった。悔しい。
※楽屋で、おぐりまさこさんの『如水』で知った銘菓なごやんをいただいたのはうれしかった。