遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

プチ鹿島『教養としてのプロレス』

2017-03-25 20:54:23 | 読書感想文

2017/3/25

人間の眼は二つあることで対象との距離を計ることができる。

同じように、世の中との適切な距離を取るためには、物事を複眼的に見ることが大切。

単に情報を受け取るだけでは偏ってしまう。

世の中を複眼的に見るためのツールとしてプロレスとBLは双璧だと思う。

本書では、昭和プロレスを愛する…というより、世の中の事象がすべて昭和プロレスに見えるという呪いをかけられた時事芸人プチ鹿島の視点を追体験することができる。

半信半疑、下から目線、胡散臭さの大切さなど、一般的な道徳観とは少しズレている、つまり日常生活では見逃しがちな大切な価値観を教えてくれる。

差別に自覚的になることもプロレスから学ぶことが出来る。

思わず、藤原義明&木村健吾VSグレコ&エルモソの動画を探して、ニンマリ見てしまった。

真の不偏不党はここにあると言っても過言ではない。

教養としてのプロレス (双葉文庫)
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双葉社
東京ポッド許可局 ~文系芸人が行間を、裏を、未来を読む~
クリエーター情報なし
新書館
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ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー監督『モアナと伝説の海』

2017-03-25 01:17:04 | 映画を見てきた

『モアナと伝説の海』予告編

2017/3/24

吹き替え版で見る。

海に愛された少女が島の危機を救うべく、外海へ船を出す話。

海の色、着ている服、食べているもの、登場人物の肌の色、世界観がまるごとサモア系。

肌触りまで想像できる繊維の再現度はさすが。

ただ、そこまでリアルに作っているせいか、海や島が完全に擬人化しているのはちょっと受け止めきれなかった。

これはファンタジーなんだ、伝説なんだと言い聞かせても、やっぱりモアナは海と山(火山)をナメ過ぎではないかと思ってしまう。

モアナのかっこよさは序盤の対ココナツの化け物戦がピーク。

何かの伏線なのかと思っていた連れの動物が、最後までほとんど役に立っていないのはおもしろかった。

同時上演の短編『インナー・ワーキング』は、『インサイドヘッド』の臓器版という感じ。

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