遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

時間堂『衝突と分裂、あるいは融合(福岡版)』

2017-03-29 11:40:55 | 観劇三昧

観劇三昧:時間堂『衝突と分裂、あるいは融合(福岡版)』

2017/3/29

放射能汚染事故を起こした原子力発電所の職員、関係者たちが対立する話。

公演は2014年。原発事故から3年。

ここまで真正面に題材に向き合って、成果を挙げているのはすごいこと。

原発についてはいろんな意見があるなかで、かなり広い受け手を想定できていると思う。

原発の職員=科学者なのかはよくわからないけど、この作品内ではそうなっている。

いわゆる「理想」と「現実」は対立させがちだけど、実際にはその間の段階が山ほどあって、しかも同じ数直線上にはない。

そのなかで最適解を出して行動しなければならない。

職員も関係者も人間なので、正解は誰にもわからない。かといって、欲望に走るだけでは確実に悪くなる。

本作の結論は、何度やりなおしても未来はロクなことにならない、だからと言ってあきらめるわけにもいかないという感じ。

終わることのない撤退戦。

================メモ===============

台本・演出:黒澤世莉

公演時期:2014/11/16

札幌劇場祭TGR2014特別賞(作品賞)受賞作品

時間堂は2016年12月31日に解散

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FROGMAN監督『鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~』

2017-03-29 02:06:09 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

「鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~」ロング予告編ムービー

2017/3/29

フラッシュアニメ「鷹の爪団」の活躍を描いた長編作品。

映画館のマナーを案内するアニメでお馴染みらしいけど、自分は見たことがなかった。

各登場人物は、表情こそ変わるものの、可動域はLEGOより狭い。

この単純な絵で1時間48分も何をやるんだろうと期待しながら見る。

世界征服を企む鷹の爪団の面々が、ロボ生命体の星に招かれ、侵略者と戦う話。

格闘ゲームのHPのように、画面上部に映画の予算ゲージが表示されていること、容赦なくねじ込まれるCM、登場人物のきまぐれでネタバレ。

メタ的なギャグは、低予算作品の定石ではあるものの、面白さの打率が高い。

最後にちょっと感動げな雰囲気になるだけで、あとはほとんどメタギャグで乗り切っている。

見た目は単純でも、この絶妙なバランス感覚は真似できそうにない。

あざといけど、吉田くんはかわいい。

※FROGMAN氏は監督、脚本、キャラクターデザイン、声を兼任。

鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~
クリエーター情報なし
メーカー情報なし
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