『セッション』監督の新作ミュージカル!『ラ・ラ・ランド(原題)/ La La Land』海外版予告編
2017/3/2
・IMAX2Dで観た。
・ジャズピアニストのセブと女優の卵のミアが、それぞれの夢を叶えようとする話。
・冒頭のミュージカルシーンがいきなり激しい。
・高速道路で渋滞に捕まっているはずなのに、どいつもこいつも浮かれている。
・それでも、全く嫌な感じがしないのは、技術と迫力がすごすぎるから。ワンカットでやってるのかな。
・最初の数分で「この話は浮かれたノリでやります」と堂々と宣言している。背筋が伸びている。
・二人は当たり前のように付き合い始める。そしてそれからもずっと浮かれている。空も飛ぶ。そもそもタイトルが。
・ここまで浮かれていると、アカデミー賞を決める人がご時勢的に選出をためらう気持ちがちょっとわかる。
・夜景は地味。生活もパッとしない。それでも音楽とダンスで暮らしを彩っている。
・『オデッセイ』の彼がユーモアの力で火星を生き抜いたように、二人が音楽とダンスで現実の苦しさと戦ったんだと思うと、ミュージカルってすばらしい。
・トランプのヘイトに浮かれるくらいなら、音楽とダンスで浮かれるほうがよっぽどいい。
・やっぱりアカデミー賞あげたらよかったのに。
・終盤になってようやくしんみりした雰囲気になる。
・一人芝居の客席。一瞬映っただけでも絶望的に悲しい。っていうか、集客の算段はまるでなかったのか。
・どんな一人芝居したのか、もうちょっと見たかった。
・最後の演奏も悲しいけど、彼だって夢は叶えているんだから、人生に多く望みすぎという感じもする。
・あの演奏で人生を二度味わったようなもんだから、空想のほうがちょっと表現がチープになっていたとしても、かなり恵まれていると思う。
・だから、少しだけ彼が微笑むのはいいバランス。
・タップダンスはもうちょっと見たかった。あんなに音楽かぶせなくても。
・ミアが絶望しているところ、かなり共感したんだけど、あんなことになってしまうなんて。よかったけど、置いていかれたような感じもする。
・エマ・ストーンの目力。顔の表情だけで踊っているように見えるのがすごい。
※落ち着いている予告編をはってみたけど、これはこれでさびしすぎる。