我が国の100%エネルギー自給計画

我が国のエネルギー源を自然エネルギーで100%まかない、純国産エネルギー100%の国づくりを国家100年の計として目指す

再処理断念は歓迎ー一歩前進もなお道半ば

2012-06-07 00:04:31 | 日記
 原子力委員会の鈴木達治郎委員長代理が5日に、全量再処理撤退に言及した。遅きに失した感はあるが、ひとまずは歓迎すべきだ。もっとも一歩前進するもなお道半ばと言わざるをえない。そもそも、制御しやすい水をひたすら核燃料棒にぶっかける軽水炉ですら、電源喪失でコントロール不能になって膨大な放射能漏れを起こしたのに、扱いがやっかいなナトリウムの制御は技術的にも難しいし、技術的に可能だったとしてもとても経済的な採算に合わないのは、欧米がさっさと撤退したことからも明らかだ。
 すでに3兆円を超えるカネを投じているので、撤退となればプロジェクトを推進してきた責任者の断罪は免れない。ただし、再処理プロジェクトを推進し、関わってきた彼らもはじめから失敗するとは思っていなかったかもしれないし、大地震で原発がこんな目に合うことも想定外だったのは本当のところだろう。技術者たちの能力は高いのだろうから、罪滅ぼしに残りの人生を太陽光をはじめとする自然エネルギーの「純国産エネルギー」の推進に全能力を投じるということでチャラにするのはどうだろう。再処理に今後費やす予定だったカネを太陽光など「純国産エネルギー」の開発・普及に投じるのとセットで、優秀な人材を一度リセットして自然エネルギーに傾倒する。これなら原発責任者を斬首しなくても、国民の理解も得られるだろう。戦後の焼野原で思考をリセットして立ち上がった日本人なのだから、原発をリセットして太陽光など「純国産エネルギー」に傾倒するのは得意なはずだ。