私は腰痛で長距離が歩けなかった時、歩友のSさんに絶妙のルートを案内してもらった。
東松山の「吉見百穴・森林公園ルート」を歩いた時のこと。20kmと30kmが交差し、
丁度その付近に接待場所が重なり合っていた。Sさんは、ルートを変幻自在に渡り歩き、
梨、絡み餅、シェフ(オランダ人?)特製のオニオンスープなどを楽しませてもらった。
森林公園からの帰り道も、渋滞を右手に見ながら市内に戻る道を教えてもらった。
コースを縦横に楽しむという意味で、これはこれで面白い参加の仕方かなとも思う。
これは、おおっぴらにお薦めできないが、長距離を歩けず腐っていた私を慰めてくれた。
私はその時を含めても、コースをショートカットして歩いたのは2~3回くらいだけだ。
つまり、大会マップに引かれたコース通りに歩くのが、私の大会参加スタイルである。
そんな私だが、コース上の「チェックポイント」は、明示すべきであると思っている。
最近の大会コース図作成の要諦は、チェックポイントを明示しない方向に進んでいる。
ショートカットを許さないという考え方のようだが、もっと鷹揚に性善説でいけないか。
多くの大会において、距離測定はいい加減であったり、多めに見込んだり、緩やかだ。
そんないい加減な態勢と、チェックポイントに対する構え方が、不釣り合いである。
ウォーキングは競うスポーツではない。むしろ、健康、安心、安全を優先して歩きたい。
地図を見ながら、次のチェックポイントは間もなくだなどと思いながら歩く方が楽しい。
私は以前、矢貼りを見失って間もなく次の矢貼りにであったので安心して先に進んだ。
ところが、見失ってから次の矢貼りまでの間に、公園内を通過する設定になっていた。
チェックポイントはその公園の中にあったので、見逃してしまったのを後で気がついた。
ゴールで、チェックポイントを見逃したと申告すると、難なくゴール印を押してくれた。
矢貼りの間違い、不手際が、場合によっては「危険な誘導」となってしまうこともある。
チェックポイントを明示して、コースを間違いなく辿れるようにした方が安全に歩ける。
一部の、気ままに歩きたい人、誤魔化そうとする人のために、安全を犠牲にしたくない。
だが、どうしても参加者のショートカット、誤魔化しを防ぎたいというのであれば、
せめて、チェックポイント1km手前辺りから、500m手前、300m手前という風に、
矢貼りや案内板に書き加えて知らせたらどうだろうか。
そうすれば、地図には書かないので、最初から誤魔化そうという人はある程度排除できる。
だが、慣れている人は、上手に見当を付けたり、前回のデータを元に想定したりして、
ショートカットをすることに知恵を絞る人もいる。
私のように、コース図を忠実に辿る人の方が大勢なので、チェックポイントを逃さず、
安全に、安心して歩けるよう配慮するのが主催者の責任と思うのだが、どうだろうか。
因みに、今回の花桃ウォークに関し、初回からコース図作りに関わってきたので、
チェックポイントへの意見をいただき、妙な感慨がある。
花桃ウォークは、いくつかの面で後退しているが、チェックポイントについては、
初回からの姿勢を保っている。だが、これは単に気がつかなかっただけのことと思う。
茨城県ウオーキング協会のCPに対する基本的な姿勢は、明示しない立場である。
ここにも、主催者団体としての意向と、実行委員会での対応における齟齬が現れている。
私の基本姿勢が、花桃ウォークのチェックポイントの明示に現れているとも言えるので、
関係者がこのブログを見ていれば、来年はCPの明示は取りやめられると思われる。
ある意味で、どんな対応がなされるのか、楽しみでもある。
野木神社のニリンソウが満開であった
明日は、2回目のヒアルロン酸注射、今日の距離は短めにした。
田中正造翁遺徳之建碑前にて