淄博市でバーベキューを楽しむ人たち。(中国SNSより)
今年の5月の労働節(メーデー)の大型連休期間中、中国で一大ブームとなったのが、山東省淄博(しはく)市の「ご当地グルメ」である「淄博バーベキュー(BBQ)」だった。その「バーベキューの聖地」が今、惨憺たる有様になっているという。
- やはり「偽りの繁栄」だった淄博BBQ
中国の官製メディアをはじめとする中国メディアの宣伝もあり、「淄博BBQ」を目当てに、一時は、全国各地から来訪する旅行者がこの小さな地方都市を埋め尽くさんばかりの勢いだった。
バーベキューを提供する飲食店だけでなく、宿泊施設から食材を納入する関連企業まで、確かに当時は大盛況を呈した。官製メディアは、これを「中国の景気回復の兆し」として大いに宣伝した。
中国経済は、昨年12月初めまで続いた「清零(ゼロコロナ)政策」によって企業の倒産が相次ぎ、まさに瀕死の状態にまで至っていた。街には失業者があふれ、大学新卒者もほとんど就職できない経済の惨状は現在も続いている。
そこで、手段を選ばない中国政府は......
- BBQの「火」は消え、あふれる売却店舗
- 早く譲渡しなければ「損失が大きくなる」
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