10月1日(金)~3日(日)に行なった
「田畑の楽校お試しツアー@色川 第1回」
(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)の報告です。
色川の皆さんの取り組みを見学しました。
放置された棚田を耕して花の種をまきました
一緒に作業をした青年会の皆さんと交流
参加者の声 「色川体験・大満足」
「おー、すんごいところ…!」というのが色川に来て、
最初に思ったことでした。京都から特急とバスを乗り継いで約5時間。
バスから見える風景が紀伊山地の雄大な景色に占められた頃、
円満地のキャンプ場に辿り着いた。
事前の案内の通り、携帯電話の電波は圏外で、
周りには風に揺れる木々の音と、鳥のさえずりしか聞こえない。
晴れた空がとても気持ちよかったので、
迎えが来るまでベンチで寝ていたのはここだけの秘密です…。
お迎えに来て頂いてからは、一通りむらを見せて頂いたんですが、
顔を合わせる度にあいさつや四方山話をする光景が新鮮に感じてしまうのは、
私が普段大阪のど真ん中で人にあふれる生活をしているからでしょうか。
もちろん色川では普通の光景なんでしょうがね。
初日の夜は、お世話をしてくれた瀧岡さん達とカレーを作って食卓を囲んだが、
一人一人の笑顔が印象に残っているのは、
色川という土地がみんなに元気を与えてくれているからなんだろうか。
二日目の朝、ご飯を食べて元気をつけようと調理場を向かうと、
昨日の夜に用意されていたおにぎりが何者かに食べられていた…!
うーむ、山間部の獣害は深刻とは聞いていたものの、
まさか自分達が被害に遭うとは想定していなかったので、
その場でしばらく「?」と考え込んでしまいましたが、
自分が実感することで山間部の生活の一面を垣間見たような気がしました。
その後は、休耕田となっていた棚田に
花の種を植えるためのお手伝いをさせて頂いたのですが、
正直お手伝いになったかは微妙なところです…(笑)。
ただ、キレイに耕された田んぼを見ると、
「おー、何か頑張った感がある!」と感じてしまうのは不思議ですね。
一緒に作業させていただいた完治さんはじめ地元の方々も、
私たちを温かく迎え入れてくれたのがとても有り難かったです。
にしても、作業の段取りや時間とかが微妙にアバウトなのが、
普段時間に追われた生活をしている身からすると、
逆に新鮮で気楽だったりするのです。
三日目は怪しい空模様だったものの、
午前中に予定していた電気柵の設置も無事終わり、
午後からの交流会を迎えることができました。
作業が終わった頃を見計らったように降り出した雨ではありましたが、
そんな雨は関係ないと言わんばかりに、宴は盛り上がりました。
私も調子に乗ってしまい、
小阪の地区長はじめお歴々とお話をさせていただきましたが、
皆さん本当に元気です。自分の中に思いがある、
というのは本当に大事なことで、
大げさにいえば生きる糧があるということだと思うのですが、
皆さんそれぞれに「色川のために」ということで様々な思いを持っていて、
それをぶつけ合って、より良い色川にしていきたいという気持ちが、
私にもすごく伝わってきました。
今回の色川体験ツアーに参加して、私は素直に良かった!と言えます。
街からは遠い色川ではありますが、
その距離感を補って余りある土地と人の魅力があると思います。
そして、今回のツアーを通じて、もっと色川を体験したいとも思いました。
地元の料理を一緒に作ってみたり、農作業もじっくり取り組んだり、
四季それぞれの色川を味わってみたいとも思います。
もし、今後このようなツアーを取り組んでいくのであれば、
私の考えとしては、短期でスケジュールを区切るのではなく、
1年という期間を基本として、その時期に応じて企画があれば、と思います。
色川の魅力を知ってもらうには、
長期での取り組みがいいのではないかと思います。