修繕積立金の積立額の根拠

前回、修繕積立金が千円台や２千円台の分譲マンションを挙げて
「大丈夫？」といいましたが、ちょっと気になったので調べてみました。

修繕積立金は「管理費の１割」というのが相場だという考え方が昔から
あったのは事実です。
ですから、１万２～３千円程度の管理費のマンションは、修繕積立金の額
を千円台だったり、２千円台だったり設定しているのだと思います。

しかし、それは財）マンション管理センターの主席研究員も、
「根拠不明の伝説」とまで言っています。

「修繕積立金の金額を決める上で、管理費は関係がありません」ということです。

やはり修繕積立金の根拠はそれぞれの諸事情を抱えた各マンションの長期修繕計画
です。

主任研究員曰く「修繕積立金に『相場』はありません」




＜管理費１割説＞
マンション管理の世界では、誰いうことなく昔から言伝えられてきた根拠不明の
伝説のような考え方があります。「修繕積立金は管理費の１割が相場だ」という
説も、もう３０年近く前からあった考え方です。

それでは、国土交通省のマンション総合調査（平成１５年）から修繕積立金の
実態を見てみましょう。

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＜修繕積立金額の決定根拠＞
７６４組合のうち
長期修繕計画の必要額を参考に決定：５８９組合（７７．１％）
管理費の一定割合：８０組合（１０.５％）
近隣の他マンションの例を参考に決めた：１１組合（１.４％）
その他：８４組合（１１.０％）
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