職業と人生：先月末で、また知っている社員が辞めていきました。

６月末に、また社員が辞めて行きました。

５０代で今更辞めても・・・
と思うのですが、自身の意思ですので何とも
言えませんけどね。

旧財閥系製造メーカーから電力会社、
そして私の勤めている会社に転職で入って
きたようですが、もうこの会社よりもレベル
を落とすと、地方では「まともな会社」など
無いと思います。

・・・

私の勤めている会社は、
「この部署は私には勤まらない」
と言い、会社を欠勤しますと、
翌日には、支店管轄の勤労部長が面接して、
早ければ、１周間も経たないうちに、新しい
部署に異動させてもらえます。

そのとき、
「何を甘えているんだっ！」
「今の部署で頑張ってみなさいっ！」

なんて、言葉は一切言いません。

「そうかぁ」「辛いんだね」「分かったよ、
どこか他の部署で空きが無いか調べるね」
です。

正社員に対して「超」親切です。

・・・

自ら「辞めます」

と言わない限り、犯罪でも犯さない限り
絶対に辞めさせられません。

先日の会議では、某田舎街の営業所の女性
社員（正社員だった）が定年を迎えて、
契約社員となる、給料も待遇も下がるので
本人から「辞めたい」という申し出があっ
たという報告が所長からありました。

そうしましたら、本社の人事部長が会議に
同席していまして、
「本人がそう言っているのか。我々は６５歳
までは雇用義務があるんだよ」
「こちらから、辞めさすのではなく、本人
がそう言っているのか」
「本人に辞める意思が無いのに、辞めなさい
などは言ってはいけないのだから」

というほどです。

人口数千人の海沿いの街で、女性が定年まで
正社員で働ける会社（営業所）は、そうは無
いでしょう。

・・・

私でさえ、まだ全社員（約１,５００名）の
平均年齢より下です。

大卒、高卒の新卒者が毎年入社してきますが
みんな「若いなぁ」と言うくらい、回りは
おっちゃん、おばちゃんばかりです。

・・・

「辞めていく先がある」のであれば良いので
すが、２０代や３０代前半でもないのに、
そう簡単には「まともな会社」の求人なんて
無いと思います。

・・・

そういう姿を見ますと、
➀大人しく、今のボジションに居よう。
②他の部署へ行かされても使える人材で居よう。

と思います。

総務職（兼経理職）は、基本的には全国転勤
です。

しかし、私は採用時に地域限定となっている
ので、今のところ異動は無いのですが、本社は
地域限定を外そうと相談してきます。

何せ男性正社員、事務系（中でも経理担当）で
地域限定なのは、私を含めて４名しか知りません。

本社でさえ、「なぜ地域限定で正社員採用した
のか？」というくらい珍しいわけです。

それは、契約社員での中途採用は支店判断で、
途中で正社員に切り替わる際も支店から「この
契約社員を正社員にしたい」と申請するのです
が、そこで支店内の地域限定となったわけです。

支店からの申請（中途採用→契約社員→正社員
登用）というものは契約社員の作業員や運転手
を正社員にするのが大半の手続きでして、その
中に滅多に無い事務系の正社員登用が混ざって
いて、作業員や運転手と同じように地域限定に
なるわけです。

ですので、本社で新卒や中途採用する場合、
事務系は必ず「全国転勤出来ますか？」と聞き
ます。それが採用の条件だからです。

支店での中途採用で事務系男性契約社員を採ると
私のような「全国転勤の条件から漏れた事務系
（経理）正社員」が出来てしまうわけです。

そうしてもう一つ。

支店で正社員の申請をする際に、全国転勤を条件
に付けることは当然できるのですが、

支店内で「この人物を正社員にしよう」と思う
ということは、支店でこの人物を使用したいため
に正社員にするわけですから、全国転勤が可能か
どうかまで問い詰めません。

また、全国転勤可の条件で採用すると、今の支店
にいても全国転勤可に対する手当が付き、支店の
人件費コストが上がります。

ですので、地域限定となるという流れです。

「おカネを稼ぐ」支店の意思が優先で、また正社
員へ登用する際に、人件費コストは安いほうが良
いですので、登用時は本社もそのままスルーして
しまうわけです。

本社は、関連子会社の正社員登用も見ていますの
で、一支店のトップが判断した正社員登用者の
申請に対して、学歴，経歴，資格，実務経験は見
てもいちいち諸条件などチェックしていないとい
うことでしょう。

そして、事務担当者会議等で本社へ行き、経理本
部長と合い話をしますと「何で君には全国転勤の
条件が付いていないの？」と不思議がります。

それから、本社の人事部を通して、「全国転勤は
出来ないか」という話が降りてきます。

一旦、地域限定にすると、本人の意思が無いと
全国転勤組には出来ないためです。

私の入社と同時期に、たまたま経理系の退職者が
多く、私自身現場作業員の募集で応募して経理担
当となったのですが、私を含めて４名中３名は、
２～３ヶ月の間に事務要員が不足の時に入った
者ばかりです。そして、もう１名も私の後輩だっ
た正社員が現場に行きたいと希望して欠員となっ
たときに入ってきた中途組の後輩君です。

そういう状況が重なった中での正社員登用で、
この４名が地域限定事務系（経理）男性正社員に
なったわけです。

もちろん、４名全員、全国転勤を勧められて
います。

・・・

今回退職した社員は、全国転勤の現場作業員
（監督）でした。現場作業員で全国転勤という
ことは、将来は現場の所長・副所長候補という
ことです。

・・・

２年前くらいでしょうか、関東方面から異動で
来られた方です。

何も今更辞めなくても・・・と思いますよね。

その社員が居た部署の所長や副所長もよく知っ
ていますが、どちらも温厚な人です。

副所長とは、休みの日に飲みに行ったりして
いますし。

・・・

「仕事」の分野なら、何でもある会社です。
グループ会社を含めると、大体の職業があり
ます。

運送だけでなく、
不動産：宅建，建築：１級建築士、１級土木
施工管理技士
金融業務：貸金業務取扱主任者
旅行代理店：旅行業務取扱管理者
メンテナンス業務：建築物環境衛生管理技術者
国際部や海運会社：通関士
修理工場：自動車整備士
その他には、自動車販売や小型船舶免許教室や
ボート販売・管理，福祉法人，海外工場（米国
や東南アジア）etc

何でもあります。

格安で２級小型船舶操縦士取得の案内なども
グループで回ってきます。

・・・

「辞める」という前に、何か手段があるように
思うのですが・・・色々な仕事がある会社の
ほうが自分自身を見つけやすいと思います。