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患者さんが上野駅のアンデルセンでくるみロールを買ってきてくれました。
広島発祥のアンデルセン、小さい時から親しんでいるここのパンです。
今朝議員会館でコーヒーとともに堪能しました。
ありがとうございます!
鍼灸の世界で陰陽や五臓六腑、経絡はとても重要な概念です。
何らかの症状や愁訴がある場合、臓腑や経絡に異常があると考えて診察します。
特に感情は五臓(経絡)と密接に関連しており、肝は怒り、心は喜び、脾は思い、肺は悲しみ、腎は恐れ驚き、と連動します。
これは臓腑(経絡)の異常が感情に影響を与えるということだけでなく、感情の高ぶりも臓腑(経絡)に影響を与えることを示しています。
このことは現在のストレス学説にも通ずるところがあり、東洋医学は陰陽五行論という後ろ盾を得て、身体を丸ごと診ることができるようになりました。
経絡治療と感情について
東洋医学では感情の変化が身体にどのような変化を起こすかをとても大切に考えてきました。
以下に例を挙げてみますね。
- 肝と怒り
肝経( ≒ ホルモン、筋肉系)は怒りと関連が深く、怒りすぎると自律神経失調症を引き起こすこともあります。
このとき肝気が弱くなると疲れ果てて無力感が支配しますが、怒ることで肝気が強くなると、イライラを我慢できなくなることもあります。
- 心と喜び
心経( ≒ 循環器系)は喜びと関係し、嬉しさのあまりはしゃいだり興奮して眠れない状態が続くと高血圧や狭心症になることがあります。
競馬や競輪で大穴を当てた人の血圧が上がることを考えていただけたら少しはわかりやすいでしょう?
- 脾と思い
脾経( ≒ 消化器系)は思いと関係し、心配事が増え、思い煩うことが増えれば猛烈に食欲がわく(脾気が強くなる)か食欲がなくなります(脾気が弱くなる)。
下痢が続くことが多くなり、いろんなことが気になって楽しくなく、鬱傾向になることが多くなります。
しかし、消化機能が改善されると今まで鬱傾向にあった心のもやもやも、うそのように回復することが多々あります。
しかし、消化機能が改善されると今まで鬱傾向にあった心のもやもやも、うそのように回復することが多々あります。
鬱傾向は雨降りや梅雨のときにひどくなることが多く見うけられます。湿邪は脾気を好んで傷めるので湿度が高くなると脾気が妨害され鬱傾向がひどくなるのだと思います。
- 肺と悲しみ
肺経( ≒ 皮膚・呼吸器系)は悲しみと関連があります。
肺経の変動が特に考えられる色白で喘息持ちの方は、くよくよしたり愚痴ばかり言う人、ベッドの上で最初から最後まで身体の悪いところを隈無く訴える患者さんはこのタイプに多いです。
- 腎と恐れ驚き
腎経( ≒ 泌尿・生殖器系)は恐れ驚きと関係します。
例えば事故などで身内を亡くしたり、火事で死ぬかもしれない、といった大きな恐れや驚きにあうと、腎経に影響して成長や発育、泌尿生殖器に影響することがあります。
逆に働きすぎ(特にたちっぱなしの仕事)により腎経が悪くなると足が冷えて頭がのぼせ、物音に驚きやすくなったり、脅迫観念が強くなり、それが高じて対人恐怖になることもあります。
東洋医学は心が体に及ぼす影響をも治療方針を決める際の参考にします。
西洋医学では心の影響が関わるとお薬の効き方そのものが変わってくるので、お薬の効き方は、誰がどの薬を飲んだかわからない状態で調べていきます(二重盲検法:Double Blind Method)。
お薬や検査機器、生理学、解剖学等の科学的なアプローチにより多くの病気が解明されました。そしてそれにより多くの患者さんが救われる事となりましたが、腰痛もその22%は原因不明、検査からはみ出る痛みや心の問題を抱えたままの患者さん、なんだかわからないけどつらくて死にそう、といった方への治療は今も変わらず難しいのが実情です。
【本当に腰痛の8割は原因不明なのか?】
原因不明の非特異的腰痛は22%。
人の体って、不思議ですね(^◇^;)