今日は議院会館でのお仕事が長引きました(^◇^;)
34週の中頃に逆子治療で来院された方がいた。36週まで3回治療させてもらったのだが、36週過ぎての健診で頭位確認されたとのメールをいただいた。
34週の健診で初めて逆子と診断され、色々と調べて当院に来られたのだが、34週過ぎての鍼灸治療なので何件か断られたらしい。治る見込みがないとの理由で治療をしない鍼灸院は確かに存在する。すでに推定児体重が2,000gを超えているので、逆子が直りにくい時期には入っている。ただ28週以降の健診で一度でも頭位が確認されているのであれば、必ずしもその集団には入らない。
この週数で逆子と診断されれば不安になるのも当然である。ましてや帝王切開の予約も同時にされれば、なおさら心配になるのは不思議なことではない。それにも増して、わざわざ無痛分娩で有名な病院にしたのに、それができなくなる辛さもよくわかる。そういう病院はだいたいにおいて出産費用が高い。無痛をしなければ安いところでよかったのではないかといった気持ちになるのは、わからないわけではない。
初日はその不安を聞きつつ治療をし、家での過ごし方や心持ちも伝え、治療中に話をしたことをメールまでして思い出してもらった。
2回目に来られた時、小児科医の友人に帝王切開について尋ねた時の話をしてくれた。なんでもその小児科医の友人が言うには、産婦人科の研修時に陣痛や出産の大変な姿を見て、私は帝王切開にしたいほどだ、みたいな話をされたとのことだった。
経膣分娩にしろ帝王切開にしろ、出産は大変なことなのだと、今は初心に戻りつつあるとのこと。不妊治療で授かり、ここまで大きくなってくれただけで良かった思えるようになっている、と話してくれた。
36週前の最後の施術時は最初の日とは打って変わって表情も明るくなり、子どもの名前や子育てのことや、趣味の話で盛り上がった。
そして36週の健診で頭位確認、無痛でも出産が不安になっていて帝王切開がよかったかな、といった笑い話もメールの中に添えられてあった。
お灸も体操も効果があったと思うが、この方のように「帝王切開経膣分娩どちらでもいい」といった諦観もお腹を緩めてくれる一助になる。
これは私の考えだが、どんな手を使ってでも逆子が戻ってくれたらいいわけである。鍼やお灸だけに捉われず、色んな角度から逆子ちゃんにどうかかわるか、その見方や関わり方を今日も伝えたいと思っている。
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