厚生労働省は2月28日、2022年の国内の出生数(速報値)が前年比5・1%減の79万9728人だったと発表した。
22年の出生数から死亡数を引いた自然減は78万2305人で、過去最大の減少となった。山梨県(約80万人)と同程度の人口が1年で消失した計算だ。
今年2月のこの記事によると「2033年と想定していた出生数80万人割れが11年早く来てしまった」との事。日本の人口1億人が多いのか少ないのかといった議論はともかく、高齢者は増え続け、子どもは減り続けるという事だけは確かなようだ。そんな、人口構成がいびつになり続けている日本において、若者が高齢者を支え続けることなんて、到底思えないのだ。
でも高齢者を有権者とする与党が次の選挙を考えた時、あの高齢者が安く活用する社会保障費を減らす事なんてできるわけが無い。ましてや高齢者に歯向かってまで子どもを産み育てるのを是とする社会にする気も無いだろう。だが高齢者を少ない労働人口でこれからも支えていかなければならないは事実であろう。だからこそ、移民の話もそろそろ具体的にしていかなければならないだろうと思うのだ。
賛否はあれど先の大戦前、日本の行った皇民化政策、欧米列強のアジア支配に対抗するためにとった、日本民族との同化を行ったこの政策により、朝鮮や台湾のインフラ整備や教育は劇的に改善された。かたや今も続く欧米諸国のあからさまな有色人種差別、フランスの暴動を見てもよくわかる。移民政策においてフランスと日本との最大の違いの1つが「移民から国民になる」回路が確立しているという事なのだが(1)。でもである、この暴動から察するに、政府や国民による移民への抑圧の凄まじさは想像するに難くない。そんな有色人種を人と思っていない輩の多くいる国と日本とを単純比較はできないが、古くは卑弥呼の時代から他民族による刺激により成長を遂げてきた伝統が日本にはある。どの人種の人間が増えようとも、すでにゆるぎない土台が形成されているこの国の豊饒性により、異文化や移民がこの国の発展にとってむしろ良い刺激になると思うのだが、果たしてどうだろう。
ところで私の周りは今現在も20代で結婚する子が非常に多い。私もそうだったが、そういう場所に身をおくと、独身は居心地が悪いと感じ、結婚に目が向きやすくなるかもしれない。親戚の彼が彼女が早くに結婚して楽しく子育てをしているのを垣間見る事があれば、結婚もいいものだと思えるかもしれない。大変だけども楽しくやっている。そういうのを見て、私もそうありたいと思う思考に多くの人がなれば、少しは少子化の役に立つかもしれない。
要するに国民に向かっては、子育ては楽しく得するものと思ってもらえるような政策、移民にとってはしっかり教育や文化を伝え、日本をより良く知ってもらう。そう、ネガティブに捉えがちなものをポジティブにどう捉えるか、そういった事がこれから広く問われていくような気がする。
「移民社会」フランスと日本との最大の違いの1つに、「移民から国民になる」回路が確立している点がある。フランスは国籍法で出生地主義(血統主義も併用)を採用している。そのため、フランス生まれの外国人は成人(18歳)になると一定の条件を満たせば自動的に国籍が付与され「国民」となる。
今の人口を保つには「1人で最低5人」産まなければならない!
もっとも深刻なのが「母親の数」の減少で6割減です。分かりやすく説明すると、1985年には100人いた1人以上の子を産んだ母親の数が、2020年にはたった40人まで減ってしまったことになります。1985年の100人の母親が2人の子どもを産んでいたと仮定すれば、200人の子どもが産まれました。しかし、40人に減った母親が同じ数の子どもを産むためには、1人最低5人の出産をしなければなりません。これは、普通に考えて無理な話でしょう。
私の周りは親戚含め20代で結婚する子が多い。私もそうだったが、そういう場所に身をおくと、独身は居心地が悪いと感じてしまうかも。そして結婚に目がむくかもしれない。
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