「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

患者さんからのお便り(95) 産後の不定愁訴&夏バテについ東洋医学的考察

2012年09月24日 | 患者さんからのお便り

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患者さんの声(89~)

 

患者さん

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【主訴】 産後の不定愁訴、特に肩こりと腰痛

【初診】 平成24年7月●日

【年齢】 30代

【仕事】 事務

 

患者さんからのお便りです

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大下先生


先日はありがとうございました。

見ていただいて、なんだか元気に(元気が出た、湧いてきたというのが正しいのかもしれません)なりました。

今まで分からず、人に相談しようとも思っていなかった長年の腰痛の原因や胃腸の謎(ネギ類の消化が良くない)があっと言う間に解け、目からウロコでした。

産後1年間は体調が不安定というか、気をつけていたほうが良いと知り、今回見ていただいて、自分が元気と分かってほっとしています。

出産は安産でしたが、もっと早くに先生のところを知っていたらより安産で産めたのではないか、とちょっとだけ惜しく思いました。(笑)

子どもにはできる範囲で自然派で育てたいという思いがありまして、いつか先生に診ていただきたいと思っています。

はじめてのお灸ということもあり、笑ってしまってすみません。

核心をつかれる(=悪いところ)と、意思に反して笑ってしまうところがあるのです。

マッサージ等もそうで、自分のことながら困ってしまいます。

 

さて、ブログで夏バテについて書いておられましたが、(もちろん先生のところへ伺うのが一番だとして)家ではどのような食事を捕ったらよいのでしょうか?

夫は先週から夏バテ+風邪気味で、でも食欲はあるのでおかゆなどではなく、いつも通りの食事です。

夜がカレーだった次の日はなかなか調子が良いようで自分から起きてきますが、毎日カレーというわけにもいかず、どうしたものか、と思っています。

 

お忙しいと思いますので、ブログでも何でも大丈夫ですので、夏のこの時期の食事についておしえていただけたらと 思います。


∩(´∀`∩) 

 

 

【おおしたより】

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∩(´∀`∩) さん
こんにちは~
連絡ありがとうございます

治療喜んでいただけたみたいで良かったです。

 


ところで夏バテについてです。

食養は門外漢ですが、旦那さんのケースを東洋医学の観点から考えてみますね。


先ず夏バテですが身体がだるい、やる気がでない、食欲がない……、この3つが主な症状かと思います(ですよね?)

 

夏バテの主な原因は東洋医学で言うところの湿邪と熱邪。

この時期(7月~8月ぐらいね!)、夏バテの半分以上が、消化器系が湿邪に傷つけられる事により起こります。

 

旦那さんの場合は夏バテでも食欲があるので湿邪によるものではなく、むしろ熱邪、熱あたりによるものが大きいかもしれません。


熱邪が勝って心剋金、すなわち肺金の経絡を傷つけた事により、夏バテ症状が続いているのかもしれません。

(すみません、チョッと難しいかな…)

 

風邪により、どのような症状がでているのかわからないのでなんともいえませんが、症状の中に鼻かぜや咳があるようだと、肺金との絡みと考えて間違いないと思います。このケースでは東洋医学でいう五味で考えると面白いかもしれません。

 

肺金は五味でいうところの「辛」に相当します

東洋医学における五行論において味覚の所属が当てはめられているの五味です。木は酸、火は苦、土は甘、金は辛、水は鹹(かん)となります。


参考 Wikipedia 五味


カレーが好き…となると、この五味の観点からも肺金経の変動(金は辛)あるかな??なんて考える事ができそうです。


ただしいつも辛いもの(辛くないカレーでも辛に配当されます)を食べていると、金剋木で肝の経絡を傷めてしまい、イライラ感が募る事があるので要注意!

カレーに限らず辛いものメインで、たまに酢の物等、酸っぱいもので肝を滋養する。

それが旦那さんの養生につながるかもしれません…


もっと精査しないといけませんが、メールで考えられる事を述べさせてもらいました。





夏だからといって消化に良いものと考えると、逆に消化に悪くなってしまいます

人それぞれ違うからネ。


それが難しいところであり面白いところでもあります。

 

ではでは~!!

おおした


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