「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

ヴィパッサナー瞑想で学んだことやこれからの日常で意識したいこと

2022年10月24日 | 宗教、哲学
今回のブログはこの( ↓↓↓ )の続きです(^。^)

千葉での10日間合宿、ヴィパッサナー瞑想備忘録の続きです。

10日間のコースを終えて、7年前のコースで全く学んでいないことを痛感しました。前回はコースに参加し10日間誰とも話をしないという沈黙を守っただけで満足していました。でも今回はゴエンカ師の1時間を超す毎回の講演もよくわかりましたし、この瞑想が「今ここ」を意識させ、巡り巡って慈愛の心を育む、生き方の土台作りにつながるものだと改めて理解しました。

ところでゴエンカ師が講演の中で、コース途中脱落者のほとんどが1、2日目か6、7日目に集中すると言っていました。沈黙と瞑想がいきなり始まるので初日に帰る人がいるのはわからないでもないのですが、せっかくコース半分まで来てやめて行く人がいるのはよくわかりません。終了後奉仕者の方とその事について尋ねてみました。なんでも6、7日目はサンカーラが過剰に生まれやすく不安や嫌悪に飲み込まれてしまい続けられなくなる人が出てくるのではないかとのことでした。

ここでサンカーラについてですが、サンカーラは行とかと反応の事です。辛い思い出や将来の不安に反応することを言います(と解釈しています)。不安や怒りの種に自分が反応しサンカーラが生まれた時にどう平静にやり過ごすか、それを瞑想で体験していくのがこのコースの醍醐味なのではないかと思いました。

でも、辛い思い出や将来の不安に挑むのは容易なことではありません。真面目な人やこの10日を有意義に過ごしたいと思う人ほどそれに打ち勝つ事を頑張りすぎてしまい、サンカーラに飲み込まれてしまうのではないかと、奉仕者の方の話を聞いて思いました。

この奉仕者の方も初回は何がなんだかわからず、終わっただけでよしとするしかなかったとのことでした。私も初回はそんな感じでした。

このコースの凄さを1回で理解できる人がいるとしたら、本当にすごいです!多分多くの方が何回目かの参加でわかるのではないでしょうか。

自営の私のような人間は2回目、3回目がありますが、ほとんどの人はこの10日にかけてくるのではないかと思います。現に仕事を辞めて、次の仕事まで時間ができたのでようやく来る事ができたとか、大きな仕事が終わり、半月お休みをもらえたので来てみたとか、10日間を捻出するのは容易ではないと改めて思いました。

ところでこのコースですが、言葉を排除しただひたすら体を隅々まで観察します。「目の下がかゆい」「脛が冷たく感じる」「背中が服に触れてモゾモゾする」等。それを言葉に変換せずひたすら観察する、それがどれだけ大変なことか、初日に思いしることになります。言葉を獲得してこの方気持ちを言葉に置き換えない日は一寸たりともない私です、すぐに言葉が邪魔をしてきます。以前は言霊とかを信じていましたが、今体に起きている事実だけを観察することで「今」に対するブレない視点を持ち、不安や心配、怒り、喜びにさえも過剰に反応せずやり過ごすことを体験から学んでいきます。


以前考えていたことはこんな感じです(2005年)
物事が自分の言ったようになると感じられる人は多いのではと思いますが、わたしも人の発する言葉にはかなりの力があると思っています。
思いが強い言葉ほど現実に起きてしまうことが多いと、古来より日本人は考えてきました。
世界中の宗教で、同じ言葉を何度も唱えるのも、この言霊の効果を最大限に高める為の行為なのでしょう。

人は使う言葉で人生が決まるとはよく言ったものです。
相手をののしるような否定的な言葉を使うと、確かに自分まで気分が悪くなります。
良い言葉をどんどん使って自分を楽しませたいと思う、今日この頃です。


本題に戻ります。
今回のコースで学んだことを3つのキーワード表すことにしました。その3つが以下のものです。

◉ anicca(無常)
◉ present moment(今この瞬間)
◉ compassion(慈悲)

簡単ですがTwitterに書いたので、そちらを貼っておきます。

◉ anicca

◉ present moment

◉ compassion

キーワードを3つに絞ることで普段でも思い出せます。
さすがになかなか上手くはいきませんが、それでも意識するのとしないのとでは大違いです。

そのあたりの学びをどう昇華するか、忘れない程度にぼちぼちやっていこうかと思っています。

了)

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