前にサーカディアンリズムについて書きましたが(サーカディアンリズム、体内時計は25時間)、このリズムは体内時計ともいい、光刺激が関係します。
眠る時は体温が下がる時でもあり、副交感神経が活動するときです。これを利用する事で睡眠の質が上がります。逆に体温上昇中は活動期になります。
朝7時におきている人が、休みの日に10時ごろまで寝てても疲れが取れないのは、体内時計が起床時に一度リセットされるためです。睡眠の質を上げるためには起きる時間を固定して、寝入る時間を早める工夫が必要です。朝7時に目覚める人はその7時間半前の23時半頃に寝入ると、睡眠の質があがるので試してもらいたいところです。
ところで今回の記事ですが、胎児の体内時計は母親の食事時間が影響する…というもの。
逆子直しに満月新月やお灸する時間帯、睡眠等との関係について調べており、逆子の妊婦さんにはお灸の時間帯も指示することがありますが、食事時間についても考慮する必要がありそうですね!
体内時計にあわせ、インシュリン等のホルモン分泌時間も決まってくるので、逆に食事時間を変化させホルモン等の分泌時間を変えることでも、体内時計を狂わす事につながるかもしれませんね。
胎児の脳内時計リズム、母親の食事時間が影響-東北大が実験
【仙台】東北大学病院周産母子センターの太田英伸助教らの研究グループは、妊娠母体の食事スケジュールが胎児の脳内時計リズムに大きく影響することをラットの実験で突き止めた。睡眠などに影響を及ぼす脳内時計は、昼夜の光条件に反応してリズムを形成しているが、今回の研究により、母体が正常な光条件を体験していても、食事を摂るタイミングが不規則になると胎児の脳内時計パターンが変化してしまうことがわかった。
生活中の哺乳(ほにゅう)類の脳内時計は、視床下部にある「視交叉上核」が中心的な役割を果たしており、視交叉上核は目から光情報を受け取ってリズムを形成している。実験では、2匹の妊娠ラットそれぞれに朝型・夜型の食事スケジュールを与え、昼夜の区別ある同一の光条件下で22日間管理した。その後、帝王切開で胎児を取り出し、母親と胎児の視交叉上核の活動のリズムを比較した。
(掲載日 2008年07月03日)
妊娠中の母親の食事パターンが、胎児の体内で1日のリズムを刻む生物時計の働きに、大きく影響を与える可能性があることを、太田英伸東北大助教(小児科学)らのチームがラットの実験で突き止め2日、米科学誌プロスワンに発表した。
人間でも胎児の順調な成長や発達に、規則正しい食事が重要なことを示す成果という。
チームは、妊娠したラットに、人工的に12時間ごとに昼夜を過ごさせた。ラットは夜にえさを食べる「夜型」だが、明るい時にしかえさを与えず「昼型」の食事パターンにしたラットも作り、出産直前の母親と胎児の脳などで、時計の役割をする遺伝子の働き方によって刻まれるリズムを調べた。
母親の遺伝子が刻むリズムは、食事パターンにかかわらず夜型だったのに、昼型にしたラットの胎児は、リズムが夜型とは異なる昼型になっていた。
えさを食べることで分泌されるホルモンなどが胎児に伝わり、時計遺伝子の働き方に影響を与えているとみられる。
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