3年前に行った冬の北海道。
これだけの雪を見たのはこれが初めてかもしれない。
千歳空港から小樽まで、電車からみる雪景色は圧巻だった。
【2023年11月】
そういえば北海道を自転車で旅行していた際、立ち寄った浜辺で海を眺めていたら、近くで子どもを遊ばせていた地元のおばさんがウニをくれた。瓶詰のウニしか食べた事がなかったので、全く別物の味に驚いたのを覚えている
北海道の人が好きなわけ
大学2年の夏休み、北海道を自転車で旅行した。大学に入って自転車を買い、短い距離は走っていたが、春休みに金沢まで足を伸ばし、もう少し遠出をしようと、夏休みに北海道に行くことにした。京都から北海道に行く場合、敦賀港からフェリーを使える。京都から湖西線つたいに敦賀に行き、そこから新日本海フェリーで小樽に渡る。北海道では海岸線沿いに稚内に向かい、そこからは適当に小樽に戻る計画を立てた。
結局小樽から札幌を経由し、海岸線を羽幌まで行き、手売島、焼尻島にフェリーで渡った。そこから稚内、礼文島を経て宗谷岬、紋別から旭川を抜け南下、小樽港からフェリーで京都、というルートになった。
最初の宿泊は札幌駅のベンチ。札幌駅だけでなく、昔はそこここのベンチで旅行客が宿をとっていた。ツーリスト用の簡易無料宿泊所もあちらこちらにあったし、テントも持っていったので、それも大いに利用した。旅先で出会った人の家にも何度か泊めてもらったし、それにも増して移動は自転車だったので、旅費はかなり安く抑える事ができたように思う。
そんな旅行だったから、毎日気ままに行けるところまで行き、そこで寝床を探した。ある日どこだかの海岸でテントを張っていた時、旭川から遊びにきていた若いカップルが話しかけてきた。酒を一緒に飲もうと誘われ、海を見ながら色々な話をした。もしも旭川に寄る事があれば連絡してくれと、連絡先を交換した。結局紋別から札幌に向かう事にしたので、その道中である旭川で連絡したら喜んでくれ、一泊させてもらった。かなり古いアパートだったが、夏だというのに排気管のついた見たこともないような大きさのダルマストーブが居間の真ん中に鎮座していた。そのストーブは、北海道の冬の厳しさをイメージするには十分だった。そういえば旭川ではもう1泊している。公園で休んでいた時に寿司屋の大将が声をかけてきた。なかなか気さくな方で、そのまま始業前の寿司屋に連れていかれ、寿司をご馳走になった。ビールもサーバーから適当に飲んでと言われ、短い時間だが、お腹がいっぱいになったのを覚えている。
もちろん嫌な思い出もある。車に煽られる事はしばしばあったし、カメラを入れていたサドルバッグごと取られて、旅の前半のネガしか残っていない。だがほのほとんどは良い思い出、北海道を思い出すに、あの地に住む人々の温かさしか思い出す事ができない。
若い時に受けた恩は良い印象とともに蘇る。来院した患者が旭川出身だったのと、前に書いたこの「プルトップ缶の思い出」、そして仕事内容を変えて千歳に異動した息子の事が重なり、30年以上前の出来事を思い出した次第だ。北海道に住む息子のお嫁さん家族もとても素敵な方々だし、今も昔もあの凍てつく大地に住む人々には良い印象しかない。
【2023年10月】
そういえば学生の時に自転車で北海道を旅行したことがあった。旅の途中、礼文島にある皆でフォークソングを大合唱するユースホステルに泊まったが、ちょうど島に着いた時にこのモードに入ってしまい、誰とも交流せず次の日にそそくさと宿を後にしたの思い出した。今思えばもう少し楽しんだらよかったとも思うのだが、気持ちがそうなったのだから仕方がない。
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