
占いとかスピとか糞食らえ!のこの私(^◇^;)
【2023年3月のブログより】
あの経験が無ければ皆が明後日の方を向いたままだった。占い師の指示通りにして家を売る必要は無くなったが家族がばらばらになったとしたら。あの不運は家族の縁を取り戻すための必然だった、感謝しかない。そんなこともあるかもしれない。どんな運にせよどんな縁にせよ、それが良いか悪いかは自らが決めるべきこと。私は何が起きたとしても「これからがこれまでを決める」といった感じで生きていきたいのだ。
これからがこれまでを決める
運がいいとか悪いとか。無縁坂の歌詞ではないが、そもそもその運の良し悪しを誰が決めるのか。子どもにガンが見つかり辛い日々をガムシャラに頑張ってきた人がいた。もちろんあんな辛い思いは2度とごめんだ。だが振り返ってみた時、あの日々があったから家族が一つになれたとか、あれがあったから強くなれたとか、そんな話もあるのではないか。短い視点だと、誰が見ても運が悪いと捉えることも、長い目で見た時、果たしてその出来事を悪いと決めつける事が誰にできるというのだろうか。
鍼灸師という仕事だが、陰陽五行を扱っている関係もあり、勉強においても方角や占いに近いものを頭の片隅に入れる必要がある。当然暦にも精通しなくてはならず、その性格上、占い師や霊媒師、スピ関係との出会いが多くなる。以前の私は自らのスピ系へのスタンスを公言していなかったし、人の誘いを断る術を知らなかったので、そんな人の集まる会合にのこのこ出向くことが多々あった。ある飲み会での話だが、目の前に座った人がどうもその関係の大御所のような方で、話が面白く意気投合、急に何を思い立ったか、日本酒の入った私のコップに手をかざし、「おおしたさん、飲んでみて!」と。場の雰囲気を壊したくない私はそこではたと考える。「これはどういう言葉を待っているのか?美味しくなったと言ってもらいたいのか、はたまた一度不味いと言わせたいのか。」選択に迷っているところに大御所の取り巻きが「ちょっと飲ませて!」とそのコップをふんだくり「まろやかになってる」と言うではないか。最適解は「まろやか」だったのだ。アウェイでのやり過ごし方を学んだ良い機会にはなったが、いや待てよ、こいつこの酒の手かざし前の味を知らないのに、何故に「まろやか」になったと言い切れたのか。疑問が疑問を呼び、そんなこんなが色々続き、スピとの決別は必然となった。
手かざしで食べ物がおいしくなろうがなるまいが、東への旅行は危険だからああだこうだとか、だからどうしたどうでもいい、といった感じのこの私。良い運も悪い運も、自分がどう捉えるか、ただそれだけだと思っているこの私。業というか宿命というか、抗うことのできない盛りだくさんの苦海を毎日毎秒泳いでいるのだ、この私たちは。何が起きようが何が起きまいが、与えられた事象に向き合い続けるしかないのだ。だから起きたことへの見方なり目線なり意識なりを、ただ辛いという感情だけで処理するのではなく、その捉え方を自分なりの解釈を、新しい物語を紡ぐ作業に変えること必然なのだ。苦海を生き続けなければならない悲しい身でも、その中で生きやすさを見つけ続ける作業が必然なのだ。もちろん一人で処理できないことは山ほどある。その時は他人を頼る。私には親鸞の教え、占いや運の良し悪しも、業や宿命全てをひっくるめて阿弥陀様が私を引き受けてくれる、という感じの話が一番しっくり合っているみたいなので、不安が増す時は恥ずかしげもなく大いに頼る。
そう考えると「これからがこれまでを決める」は大いにありだと思う。過去に起きた事象は変えられないが、起きたことをどう捉えるかは自分次第。その出来事への「感情」というか「見方」というか、それは変えられるのだから。そう、捉え方次第でその出来事をうまくやり過ごすことができるのだ、人間は。それが人間の凄さなのだが、なんでもかんでも「負」に捉えようとする人の多いこと多いこと。
いつもハッピーと言うわけにはいかないからこそ、物事への解釈の仕方を学ぶ必要がある。この苦海を生きる先輩として、最初に子どもに伝えないといけないのは、案外そういうことかもしれない。もちろんそれは教えられるものではないが、少なくとも親がそういう姿勢で物事にあたっていれば、子どもはその背中を見て育つ。不安を、占いやネットといった、小手先の手段に解を求めるのではなく、それをしっかりと見据えて生きる感じ。そんなことを背中で教えることができる親でありたいと思っているが、自分自身のことだけで精一杯である凡夫の身、子どもの成長が早すぎて、子どもにすがる日の方が案外先に来るかもしれない。
【2023年5月のブログより】
引き寄せや占いなんてくそくらえ、だけど運命に身を任せきるのもなかなかしんどい。俗な私は何処に根をはり生きていこう。とりあえずスピ系との縁は切った。
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