(抜粋)
今でも「一人っ子はかわいそう」という話を聞くことがあるが、かわいそうかどうか一人っ子で育った人に聞いてみると、兄弟を知らないから特に気にしたことが無いと言う。
子どもたちの仲が良いのは素直に嬉しい。ご近所の相続問題、その骨肉の争いを見聞きするにつれ、兄弟仲は親の責任だと思うようになった。加藤諦三先生も「相続に際して、兄弟が本当に仲が良いかどうかがわかります。」と言っている。だから兄弟仲だけは色々工夫してきたつもりだ。
今日の話はこの続きになるだろうか?
我が家には4人の子どもがいるが、このご時世に何故4人も子どもできたのか、正直よくわからない。どこかのタイミングで魔が差したのだろう、そんなつもりは全くなかったから。思うに当時通っていた幼稚園は思い出せるだけで4人兄弟が5,6家族、5人兄弟も2家族はいた。そんな環境だったので周りに流された面も否めないところだ。
そして子どもは授かりものではなく「預かりもの」。神さまから一時的に預かっているだけ、と聞かされたのも大きかったかもしれない(1)。子育ての苦労は周りから散々聞かされていたが、このことを聞いて考えが変わった。経済的に大変なら大変なりに、子どもの数が増えれば増えたなりに、その子なりの生きやすさを一緒に見つけるだけで良いと思えるようになったのは大きかったと思う。
子どもが何人でも、その子の特性がどうだとしても、その子なりの子育てをするしかない。そういえば今でも「一人っ子はかわいそう」という話を聞くことがあるが、かわいそうかどうか一人っ子で育った人に聞いてみると、兄弟を知らないから特に気にしたことが無いと言う。同じことを兄弟がいる人に聞くと、それが当然で育ったから、これまた特に深く考えたことが無いと言う。実際甥と姪に一人っ子がいるが、二人とも実に人間ができている。兄弟がいるから社会性が育たないという話も聞くが、周りにそのような人が全くいないので、一人っ子と社会性の関連は本当の話かと疑ってしまう。
子どもが多かろうが少なかろうが、いようがいまいが、その縁とともに精一杯いきていくしかないのが人間だと思う。私は子どもが多いという立場なので、その幸せや嬉しさ、そして子ども達の仲についての発信が多い(2)。これが一人っ子の親なら、もしくは独身で独り身なら、その立ち位置での喜びを書いていただろう。だってどんな立場でも人との縁を大切にしていれば絶対に大丈夫だと思っているから。「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言い切るアドラーのこの言葉は真実だと思う(3)。ならば対人関係をいかにやり過ごすか、それだけを一番に考えて生きれば良い。とにかくどんな境遇でも対人関係への関心さえ持っていれば、十二分に生きていけるのだから。
そのためにも、何をしようが何をしまいが、生まれてかならず死んでしまう私たち、今日もちゃんと人と生きる事ができれば、それだけでいいのではないのだろうか、といつもそこに帰結してしまう。
この本の中に以下のような文章がありました。
主人公が、ある売れないミュージシャンに、、、
「お子さん生まれて大変じゃないですか?」
「………正直子供なんて作ってええんかなと思たで。………でも実際生まれて抱いてオムツ代えとかしてるやろ、そしたら『これはちゃうわ』って思てん。………ただ、神様がある時期俺たちに預けてくれたもんやろと。だから親には義務があんねん。預かったものやから、子供をしっかりと育てて社会に出してやる義務がな」
子育てで一番大切にしてきたことは兄弟仲だ。そのためにあれこれ考えて育ててきたつもりだが、子ども自身「自分が親から一番愛されて育てられた」という気持ちを抱くというか、錯覚するというか、この気持ちさえ持つことがきれば、他の兄弟にも優しくなるだろうし、兄弟仲は良くなるのではないかという仮説を立てて子育てをしてきた。
人はコミュニケーションの動物、アドラー心理学が「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と語るように、コミュニティー内での人間関係を円滑にすることこそ、最も求められていること。特に性衝動が引き起こす人間関係の崩壊はとても強力なものなので、それをこの前頭前野も担っていると考えるとなかなか興味深い。
親の役目ってなんだろう…。「例え子どもが殺人者となったとしても、子どもの絶対的な味方であり続けたい」子どもが生まれた時からその覚悟は持っているつもりです。
先日近所のおじさんと、、
前立腺癌になって本当によかった!
ホルモン治療して本当によかった!
女性への欲望が減って、本当に楽になった!
そんな話で小一時間、、、
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