昨日の朝はこんな天気でした。
そう…やっぱり降りましたね、東京も雨が……
実は明日から処暑、七十二候では処暑の初候である「綿柎開(わたのはなしべひらく)」
これって季節は初秋…つまり暑さが終わる時候なのに、こんなに蒸し暑い…とは(^_^;)
みんな出産に夢や希望を持ちすぎなのでは…
とは昨日の患者さんとの話…
雑誌や本や………
うまい話ばかりが目に飛び込んできて、自分もそうしなくちゃ!ってな錯覚に陥るかも…
どんな事にも絶対…っていうことはないわけで…
妊婦さんの治療をさせてもらう機会が多いとはいえ、医師や助産師さんのように深く関われるわけでもなく、その立ち位置に非常に難しさと歯がゆさを感じる毎日ですが、その取り巻きのチョット内側にいる私としては、妊婦さんの思いと医療機関の現状の乖離が気になるところ…ではあります。
私の治療する妊婦さんは逆子の方が圧倒的に多く、そのほとんどが「帝王切開は絶対にいや!!」というものです。
もちろん安産で来られる方も多くおられますし受療理由は様々です。
治療をしながら話をして、その後の経過を知るに及んで、食べ物や運動、睡眠等に嫌というほど気をつけても赤ちゃんがなかなか生まれずに帝王切開になった方もおられる一方、食事がおいしくて、また甘いものをやめられず、体重が15kg以上増えての出産、でも「するっと元気な子どもを産んじゃった!!」とかいった方もおられます。
なんでもかんでも確率論で話す時代ですから、太ってしまえば出産が難しくなるのは多分そうなんでしょう、タバコ吸ってたりしたら問題を引き起こすのは多分そうなんでしょう。
でも、むちゃくちゃな生活してても楽に産んじゃう人もいるわけで、なんなんだろうなぁ…と思うことも…
もちろん規則正しく赤ちゃんの事を優先して生活してもらいたいのは山々なのですが、事情も多岐に渡るわけで、妊娠出産って本当に人それぞれにドラマがあるんだと毎回思う次第なんです。
まぁ、生き方というか死に方というか、そのグランドデザインは人それぞれ違うわけで、その生き方に沿った応援をするしか無いわけで、その辺はわきまえるようにはしていますが…
話があらぬ方向にいきましたが…
母乳育児がしたくて第二子を助産院で本人いわく「本当にステキな出産をした」…にもかかわらず母乳が出ずに当初の目的果たせずショックだったという方もおられましたし、良いと言われることを頑張っても、思った出産にこぎつけることができなかった方も多いわけです。
「自然に気持ちよく出産して、とても幸せ!」
自分のポリシーに沿った出産が出来た人は、そりゃぁブログとかに書きますよ。
それを鵜呑みにして自分も同じような事をすれば、思った出産になる……とか思ってしまうのも当然かもしれませんし、そうなるために頑張るのもわかるのですが、妊娠・出産・子育ては思うようにはいきません。
なんというか…大自然を相手にしているわけですから…
その場その場に応じた柔軟な方向修正が大切です。
ずっと自然食をやってて自然に即した生活をしてて、子どもも自然に産みたくて…
でも帝王切開になっちゃった!!
なんで自分が…
やっぱ…周りに言いにくいですよね
体質だけでなくそれまで築いてきた生き方も妊娠出産に影響あるわけですから、ホントに何が起きるかわからない。
思い描く出産を応援したい…
病院の先生方も一緒だと思います。
ただ…
病院は本当に忙しい!!
施設の充実や先生に時間があれば経膣分娩ができたかもしれない…といった場面も多々あるかと思うんです。先生や助産師さんが忸怩たる思いでおられるのであろう事は想像に難くありません。
逆に最初から帝王切開を希望する妊婦さんもおられるようです。
妊婦さん自身、予定の帝王切開は普通に(普通というのが何を指すのが微妙なところですが…)出産することに比べて安全性が高いといった情報も持ってたりするので、無理しない出産として帝王切開を最初から選択したいといった希望をもっておられる方も多くなったと聞いたりもします。
とはいうものの、帝王切開は経膣分娩に比べて母体へのリスクは確実に増えます。
それは確かです。
とにかくどれを選択しても、また選択せざるを得なかったとしてもリスクは必ずついてきます。
だからこそ…その出産こそが自分がすべき出産だったと肯定してはもらいたいところです。
いつも言ってる事ですが
産み方よりも生まれてから。
生まれた赤ちゃんをただ育てる…
それだけの事だと思うわけです。
それを踏まえて今できることをやる…
お灸もその一つでしかないかと思っています。
いろんな事情で産みたくても産めない、育てたくても育てられない人だっているわけですから…
子どもがお腹の中で育ってくれてるだけでで幸せ!って思ってもらいたいものだと考える次第です。
こんな事を書いたら妊婦さんが治療に来なくなるかもしれませんね。
それも御縁かと…
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