「人は眠りによって育つ」
五木寛之氏の「生きるヒント」からみつけた一文です。
眠りを、
単に昼間の活動のための休息とも思いたくない。
眠りは決して空白ではない。
人は眠ることによって育ち、
眠ることによって成長するのです。
うつや妊婦さんの治療が多くなり、「眠り」は生きる根っこであり神様の掟だと、これまで以上に思うようになりました。
ところで眠りをどのように考えるかですが、睡眠を休息と捉えるとイメージしにくいと思いませんか?
もちろん眠りは昼間の活動を支えるリラックスタイムだとは思います。
しかし「睡眠(=リラックス)を改善する」という意味でとらえると、すでにリラックスしているのに「もっと力を抜くってどういうこと?」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか?
でも眠りは活動の一部、それも裏の活動といったイメージで捉えたら、理解できそうな気がします。
なので最近は睡眠という「活動」を改善するにはどうしたらいいのか、といった考えのもと、治療をしています。
そう考えると、眠りの世界はまるっきり違って見えてきますよね。
夢を見ているぐらいだから、生命活動がなされないというわけではないと思うのです。
この裏の活動を、超自然的なものに対する畏れとか、神秘的なものへの感謝とか尊重とか、目には見えない世界へのつながりとかいったイメージで眺めてみると、色々と気づくことが増えたように思います。
日々の疲れを裏の活動で浄化するために睡眠がある。
眠りはまさにSomething Great!! の世界ですね。
〜〜〜「something great(なにか偉大なるもの)」ですが、講師の村上先生の話に出てきた言葉です。先生曰く、ひとつひとつの遺伝子の中に、万巻の書物に相当する情報が書き込まれているそうです。この情報に基づいて人間が人間であり、草花が草花であるわけですが、「生きる」という根本的なメカニズムはまだ何ら解明されていないそうです。
そういえば、こんな言葉も
Consciousness is that annoying time between naps.
〜〜意識とは、仮眠の間にあるあの迷惑な時間のことだ〜〜
〜〜意識とは、仮眠の間にあるあの迷惑な時間のことだ〜〜
まさに眠りという裏の世界からみた意識の世界、その"迷惑"な時間を今日も明日も元気に生きたいと思います!
26分の昼寝をすると注意力が54%高くなるのに対し、頻繁に1時間以上の昼寝をすると心疾患のリスクが82%も高くなる
「眠れなくなるのは周りの人の気持ちを考えてしまうから。相手がどう思うかを気にしすぎるあまり眠れなくなってしまう。だから睡眠は“無意識”に記憶の処理をまかせよう」といった事がここには書かれている。
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