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肺の東洋医学的生理について

2013年08月15日 | 東洋医学、東洋思想

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ちょっと気持ちがそわそわとしていましたが、昨日知り合いと「感謝」とか「ありがとう」といったことをどう普段取り入れて生活するかについてとってもためになる話をしてもらったので、今日はとってもよい感じで過ごせてます。

内容としては全てのことに感謝するという簡単なのことなのですが、朝起きて生きていることに感謝して、家族が元気なことに感謝して、患者さんが来てくれることに感謝して…というのを「ありがとう」という言葉とともに口に出すということだけ…。

簡単でしょ!

これ、イライラしてる時にもいいですよ~!!




ということで


私の勉強がてらに始めたこのお話、今回は肺と脾の関係についてです。

その前に今日は時間が無いので肺の話だけ…

 

 

「肺」は、生命力を補充するために重要な場所で、五行では「金」に属しています。

「脾」は、「胃」と一緒に消化吸収に関わってて、五行では「土」に属しています。

 

 

についてです

 

「肺」は呼吸を通して「清気」を摂り入れ「濁気」を排出します。この働きは西洋医学における肺の機能と一致してますね。。東洋医学でいう「肺」はもっと広い意味を持ってて「津液」を体に散布する役割や、皮膚の調節、外邪からの身を守る作用なども担当してます。そういうことで呼吸だけでなく水分代謝、汗腺の調節、免疫までも「肺」の機能と関係しています。

 

「津液」とは身体に流れる正常な水液の総称のことです。唾液、胃液、涙、汗なども全部津液といいます。 津液の主な作用は身体に潤いを与えることです。

 

「清気」がでてきたので「気」について、参考までに…

元気…最も基本の気。生命活動の基本で原気とか真気ともいいます。

宗気…胸中にある気のことです。

営気…水穀の精微からできる栄養分が高い気の事です。「脾」の力を借りて食べ物より分けられます。

衛気…主に水穀の精微からできていて、皮膚から身体の奥まで全身くまなく分布しています。

清気…肺によって自然界から吸入された気のことです。皮膚から身体の隅々にまで全身くまなく行き渡ってます。体表を保護し邪気の侵入を防いでいます。体温を調節すると臓腑を温める働きもあります。

 

「肺」にはバリアーとしての働きもあるんです。そして身体の外側とか上方に向かうといった作用を指示してるところでもあるんです。

主に体表を守る「衛気」と関係してますが、現代風に言えば確かに免疫機能とみていいかもしれませんね。これを肺の宣散作用と言います。

 

気を内側・下方へ誘導するのも「肺」が関係しています。栄養物質(栄気、衛気、宗気など)が臓器に分配されるのは肺気によるものなんです。これを肺の粛降作用と言います。

 

前述の「津液」は肺の粛降作用により腎や膀胱に巡っていきます。この粛降作用が弱くなると浮腫や排尿困難の原因となります。逆に肺の宣散作用が弱くなると、汗が少なくなって筋肉や皮膚に浮腫の生じる原因となります。

 

 

もちろん呼吸にもしっかり携わってますよ。肺の粛降作用で下の方に行った清気は、「腎」と一緒になって完璧な呼吸となります。これは前にブログで言ったかな?「肺」と「腎」の関係が悪いと気管支炎、喘息などの症状が出てきます。だから呼吸の問題だからといって肺だけだと考えると良くならないんです。チャンと腎も診なくてはね。

 

喘息と腎気の関係について

 

 

そのほか「肺」は大腸と関係が深いんです。これは知らない人も多いみたい。この「肺」と「大腸」、陰陽関係では兄弟のように密接です。便秘や下痢などは「脾」で捉えられやすいですが「肺」も診ないと正しい診断はくだせません。

 

あと「肺」といえば大切なのが「気」との関係ですね。

「肺」は「気」を補うために重要な場所なんです。「肺」に異常があると疲れやすいとかやる気が出ないといった「気虚」の症状が見られることがしばしばあります。

 

そんな感じかな…

 

明日は脾について書いてみますね

 

おおした


 

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