「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

子どもの熱はもっと喜んでもいいものだと思う。

2005年07月14日 | 子育て

 重篤な病気も含まれている場合もあり、医業を担う者の端くれとして、言葉を選ばないといけないところですが、毎日上手に子供を触っていると、熱をだしてもそれが病院に行くいくらいなのか、それとも、そうでないのかがなんとなく分かるようになると思います。

   そうなってくれれば子育ても少し気持が楽になるかと…。

 一人目ってちょっとした事で病院に行く事が多く、心配ばかりが増えてしまいますが、熱がでる度に子供は免疫力を鍛えているわけでここを避けて通るわけには行きません。

   ですから、子どものお熱はちょっとした”お稽古ごと”と考えてもらいたいものです。

 熱が出るということは免疫力の小さい赤ちゃんにとって死に結びつく危険なものだという認識は大切ですが、私たち人間も所詮動物ですし、どんなに医療が発展してきたからといっていつも危険を避けて通るわけにはいきません。

どの辺りまでをリスクと考えるかは、人それぞれだと思いますが、長い目で見て子どものうちに子どもの病気にしっかりかかることは免疫学的に見ても大切なことなので、その辺りのことを説明し、お父さんお母さんにお子さんをもっと観察する必要を説明するようにしています。

今、低体温の子どもが増えていますが、体にウイルスや細菌が入ってくると身体の免疫系が自然に動き出します。この時どうしても身体が熱くなる必要があります。

まず熱を上げることにより、寝たきり状態を作ります。そうして内臓や筋肉を動かさない状態を作る事により静かにウイルスとの(細菌でもよいです)決戦を待ちます。

次に熱をだすことにより体温を上げ、白血球、リンパ球等の免疫系が最も活動しやすい環境を整えます。免疫系が賦活する最もよい温度が何度か今度調べてみますが(知っている方、教えてください。)38℃~39℃位がとっても戦いやすい温度だそうです。 

ですから心配性のお母さんには「良かったですね。(このお熱で)また元気になりますね。」って言ってあげるようにしています。

水分が取れないようだとすぐに医者に連れて行かなければいけませんが、そうでなければ様子を見るようにしたいものです。

最も怖いのが脱水症状です。お父さんお母さんはお医者さんに任せとけばすべて安心だと思っているかもしれませんが、小児が少なくなっている現在、小児に関してはペーパーだけ知識のお医者さんがいる事もお忘れなく。はっきり言って救急で行った大病院ほど子どもの事を知らない先生に当たる確立が高いです。普段からかかりつけている近所のお医者さんは味方になってくれるので仲良くしましょう。初めての病院では当然の事ですが私たちは一見さんです。たまに来て、診察してくれって言われたって本気度は低いです。(医者だから治して当然……という気持ちは捨てましょう。医師はプロだから当たり前の事はやってくれますが、もうひとつ高い次元で診察してもらうにはどうすればよいか、よく考える必要があります。)

こんな時代だからこそ普段からお子さんの観察を十分しましょう。病院を恐れる必要はありませんが、普段から仲良くしているお医者さんがいなければ、自分で治すといった覚悟も必要です。そうすれば一人目のお子さんでもどっしり構える事ができます。


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