妊娠2ヶ月目、胎児は劇的な変化を遂げます。
魚みたいだったエラの部分やしっぽがなくなり人間らしい形になる変化です。
妊娠から2ヶ月目頃は 自然流産しやすい時期 です。
報告では12週までと12週以降に分けるようです。
この時期に関係なく、一人の女性が出産する中で6回に1人、妊婦さん全体の15㌫が自然流産してしまうそうです。
この時期、胎児はおなかの中で壮大な経験をしています。
三木成夫先生は著書「胎児の世界」のなかで
「ニワトリの卵殻内の小さな空間には、脊椎動物の悠久のときが閉じ込められていた。特にその
四日目から五日目にかけての二十四時間には、古生代の終わりの一億年を費やした上陸のドラマが見事に凝縮されていた。
それは一つの象徴劇とよばれるにふさわしいものであった。」と書いています。
養鶏業者にとって常識である、卵が4日目から五日目に陥る危険な状態。三木先生はこの時期を
「胎児が上陸のドラマを再現している」 と言っています。
うまく上陸できたものだけが生き残れる過酷な世界……。赤ちゃんにならないうちに早くも経験しちゃうんです。私もあなたも通ってきた道です。
…って…こんな事をぼんやり考えていると
胎児よ
胎児よ
なぜ躍る
母親の心がわかって
おそろしいのか
で印象的な夢野久作の「ドグラマグラ」を思い出してしまいました(ついに読みきることはできませんでしたが……)。
「ドグラマグラ」のなかでは、母親の胎内で胎児は先祖が経験してきたことを夢の中で見ると言っています。この本の中では祖先の経験ですが、「胎児の世界」を読んでると、つい「ドグラマグラ」を思い出してしまいます。
読んだ人が精神錯乱してしまうっていう「ドグラマグラ」……。
映画「ドグラマグラ」で博士役を演じた桂枝雀はこの映画でとても好演していたように思うのですが、やはり「ドグラマグラ」を読み込んでしまった結果、自殺を図ってしまったのでしょうか??
やっぱり読んでみようかな……いや、絶対に読まない(^_^;)
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